【ツイステ】Guilty7【短編集】 (ページ28)

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◆Leona × Ruggie　番外編ページ28

【バレた】
［レオナ × 暴食姫 × ラギー］

「結局、あのまっずい薬飲んだのに、ディアソムニアの奴らが勝つなんて…。オレの努力返して欲しいッス」

大会が終わった後も、レオナに愚痴を零しながら前より上手く生きているラギーに賛同するようにAは頷いた。

「……あの薬、不味かった」

吐き気した。と味の感想を言うとその途端レオナの部屋が凍りつく。何故そんな空気になってしまうか分からなかったが、自分で言った言葉を脳内で繰り返して、あっ、と口元を押さえた。

「ちょっ、まさか飲んだんスか！？」
「お前のユニーク魔法は攻撃してきたやつにしか効かないはずだよなァ？」

Aがオーバーブロットを起こす前、レオナに魔法封じをするリドルのユニーク魔法を跳ね返した。本来なら、リドルだけが首輪をつけるはずだったのだが、あろうことかその時は監督生や、ジャックにまで被害がとんでしまった。

「……あの時は、調子良かった、だけ…」

嘘だ。
バッチリ飲んだ。
それも瓶半分。

半分であの効果なのだから、全て飲み尽くしていたら、その場にいた全員が魔法封じを食らっていただろう。

「本当はー？」
「……、のんだ、ごめんね」

あれを全てラギーに渡していればディアソムニアの連中が怪我をしていたかも知れなかったのに…。あ、でも監督生の作戦ではどうせ倒せていなかったのか…。

「ちっ。……あの薬、いくらだと思ってんだ」
「というか、なんで『増幅薬』だってわかったんスか？」
「……アーシェングロットが、」

薬を渡す際に、胡散臭い笑顔で「効果は一度きり。魔法を一定時間、増幅する薬ですので」と完全に飲めと煽ってきた。だから素直に飲んだと言うわけでもないが、そもそも二人が作戦を伝えてくれて、秘密なんて作らなければオーバーブロットも無かったし、薬を飲まなくても済んだ。

「……あたし、悪くなくない？」

完全な開き直りが反省してないように思われてしまい、長くて大きい手が二つ伸びてくる。

「！？」
「盗み食いとは関心しないッスねー」
「……謝ったのに！」
「ア？うるせー。いいからこっちこい」

その後お仕置という名目で二人の抱き枕になった。めちゃくちゃ足痺れた所でジャックに助けてもらいました。

────…
レオナさんとラギーくんがいつも隣に居るのって、［L］eonaと［R］uggieだからかなって…。
なんであれ、間に挟まれたい。