【ツイステ】Guilty7【短編集】 (ページ14)

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◇You ページ14

【歪んだ世界】
［監督生］

「慣れてきたって言うのに、もう帰る時間だなんて皮肉だな」
「向こうに行っても、元気でやるんだぞ」

何かの手違いで入学してしまった歪んだ世界。ようやく帰り方を見つけた時、時間は進み二回目の春を迎えようとしていた時だった。色々合った一年だった。騒動に巻き込まれて、少しずつだが魔法も習得できた。友達が増え、仲間が増え、沢山の教訓を教わった気分だ。

鏡の前で悲しく笑う二人は初めの頃からずっと一緒に居てくれた親友で、悲しい別れに思わず抱きしめてしまった。

「なんだよ～。そんなに寂しいならここに入ればいいじゃん」
「監督生が良ければ、俺たちは大歓迎だ」

でも。もう時間だよ。そう笑って見せた監督生に何を言ったって無駄なことくらい分かってしまった。一年も一緒にいたんだ。分かりたくなくても、分かってしまうよ。

「あ！そうだ。お前が覚えたユニーク魔法見せてみろよ！」
「そりゃあいい。向こうに行ったらなくなってしまうかもしれないからな」

コクリと頷いた監督生は七色に光るマジカルペンを持って魔法を唱える。

『歪んだ世界(ツイステッド･ワンダーランド)』

目を覚ましたその場所は白が広がる空間。一年近く植物状態だったという医師の話を聞いた人物は涙を流した。

「ああ、全部、……夢物語」

────────…
もし、ツイステが監督生の生み出した空想世界だったっていうオチだったら。