【コラボ企画】パスワード / 志麻 ページ25
財布の次に掴むものは、今は当たり前となったスマホだろう。これ一台で写真もコミュニケーションも暴露自慢も出来るのだから。心臓の一欠片にでもなったようなその持ち物に鎖で繋がれている。
それを自分のだと錯覚させる4桁の数字は一万通りの中でひとつだけ。
「ね。志麻さん、呼び方を変えてもいいかしら?」
出来れば、『志麻くん』って呼びたいの。彼と一度別れてから復縁するまでの間、心臓には触れずに客観的に脳で考えていた頃があった。
あの日聴いた歌の声の持ち主は再生を繰り返しているからかもう脳にインプットしているのに、彼の声だけは思い出せずに居た。懐かしい遠い記憶。そんな感覚になってしまうのが嫌で、でもヨリを戻したいなんて言えるわけがなかった。
「なんで、いきなり?」
「……ふふ。そうね、今度はもっと恋人らしくなれるように」
ずるいでしょ?なりたくて仕方がないアナタの恋人枠を意識させて思考も奪おうとしてるの。
「好きよ、志麻くん」
この日、初めて彼に向けて愛を伝えた。彼からは嘘にしか見えてない本当の言葉。
ね、初めの言葉も覚えてて。
それぞれのLastPhrase Ver,B【大型コラボ】
Elice様のコラボ企画に参加させて頂きました。
『最後の言葉』がモチーフのお話です。
是非見て下さい。
最後なんて聞きたくないし、言いたくない。
でも言わせたのは誰かと決めつけたら、指さした私も悪者になる。
本編とは全く関係の無い話しですが、コラボは簡単に出来るわけではありません。
何ヶ月も前に声をかけ、この日に間に合わせるように企画者が動いております。
この世に生み出すものには時間がかかります。
唐突に生まれたわけではないんです。
読者様に読んでもらいたい一心で書いておりますが、我々はプロではありません。でも、好きだから書きます。
それは彼らが歌う理由と少し似ているのかも知れません。
歌ってくれるのが当たり前。
ライブの後に写真を投稿するのが当たり前。
リクエストに全て答えるのが当たり前。
自分の好みじゃなかったら、低評価するのが、当たり前。
良いと思ったら、バレない程度に真似するのは当たり前。
当たり前の言い分は世の中で多数派なだけで真実では無い。一つの言動が一人の夢を潰していると考えたら、あなたはいくつの夢を殺したのでしょうね。
潰れたくないから、彼女は嘘をつく。
心臓を暴いてほしいから、彼女は嘘をつく。
117人がお気に入り
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こんぺいとう。(プロフ) - ☆Mercury☆さん» ありがとうございます!私、ついに師匠になったのですね!!分かりました!頑張ります!! (2020年2月29日 22時) (レス) id: 5845111e18 (このIDを非表示/違反報告)
☆Mercury☆(プロフ) - ふえー!!めっちゃ楽しみにしてました!!新しい彼女ちゃんたちが....!!一生ついていきます。師匠!! (2020年2月29日 13時) (レス) id: a1aa4e6d76 (このIDを非表示/違反報告)
海 - 初コメ失礼いたします、ずっと前からこの小説を読ませていただいて本当に感動しています!語彙が豊富だし、こんぺいとう。の名前の通りいろんな色のお話楽しみにみています。夢への努力と小説更新大変かもしれませんがずっと待ってます!! (2019年10月26日 20時) (レス) id: b53af4e032 (このIDを非表示/違反報告)
Mercury(プロフ) - よ、よかったぁ〜!ライブの小説が丁度あがっていたからもしかしたら...。と思いまして( ;∀;)ごめんなさい。福岡でしたか!私は北海道でした!弟さんも良かったですね!! (2019年9月25日 20時) (レス) id: a1aa4e6d76 (このIDを非表示/違反報告)
こんぺいとう。(プロフ) - Mercuryさん» あ!いえ!全然大丈夫ですよ!福岡に参戦してました^^* とても楽しめましたよ◎末っ子くんもますますファンになっていました^^* (2019年9月25日 19時) (レス) id: 5845111e18 (このIDを非表示/違反報告)
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