【歌い手】恋する彼女 vol.5【完】

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「……だれ？」
「え？」

どこからどう見ても彼女の見た目には変わりないのだが、やっぱり違和感を感じるのだ。

「だ、誰って。Aだよ？un:cさんの彼女でしょう？」
「うん。そうなんだけど……、なんか違うっていうか……」

感覚てきなものだが違うと断言は出来るのだ。何処とか細かい所は全然だけど。
……って、こんなこと言ったら怒るんじゃ…っ！


「いや、！えっと！？そのーね！？雰囲気！会わない間に変わったんかなーっ！てきな！？」
「……ちっ」

えぇ。思いっきり舌打ちされたんですけどーっ。
絶対不機嫌にさせちゃったよ！

内心焦りながら表に出さないようポーカーフェイスを気取る。すると次に出てきた言葉は今の予想を大きく変えるものとなった。

「ねーさん？そろそろいいー？」
「？？？」

『ねーさん』？

突然出てきた言葉に混乱しているのはどうもこの場でオレ一人のようで、柱の影から彼女が顔を出した。
…？……二人いる。彼女が、ふたりいる。


キョロキョロと交互に二人の彼女を見つめる。

何処からどう見てもそっくり。
これが噂のドッペルゲンガーなのか。
え、ということはオレ死ぬ？
ん？当事者達が死ぬんだっけ？
……って、いやいや！え、なに！？
姉妹！？双子！？


「ねーさん、もう分かったでしょ。ちゃんとun:cさんねーさんのこと好きだって」
「う、うん」
「はー。un:cさんもねーさんの事悲しませないでください」
「は、はい。すみません…？」

じゃあ帰るから。爽やかに言い放った妹さん(未確定)は北口の方から出ていく。

「…ごめんなさい、un:cさん。妹に悩みを聞いて貰ったら、勝手に電話しちゃって」
「あ、うん。全然いいけど…えっと」

正直あまりここまでの展開に頭が追いついていない。話を聞くと双子の妹さんで恋人なら違いに気づくだろうという策略だったらしい。

ちなみに気づかず事を進めていたらその場で修羅場と化していただろう。


……にしても、
双子でロリ美少女って最高じゃん！！！

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
ずっと書きたかったお話の一つ。
un:cさんの彼女さんは絶対双子がいいって決めてたんだよね！！

メンヘラチックな姉とクーデレ妹さん。
若干のシスコン要素が入ってるとなお良し！

それで、二人を見た時に驚くun:cさん絶対テンション上がってそうじゃね？ねぇ？

んなーっ！可愛い！！！
『世界で一番かわいいよ！！！』

@秘密男女の関係 志麻くんに恋する彼女 + センラ→←@家族彼女参観日 un:cさんに恋する彼女

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