【歌い手】恋する彼女 vol.5【完】

【短編】魔女が拾った御伽噺。 ver.After the Rain ページ15

ハロウィン企画で、他と被らないお題を作ってみたい。

《魔女》
見た目 18歳(実年齢･985歳)
灰色の目 / 努力家 / 魔法使い見習い

才能がない。
魔力の使えない魔女なんて言うなれば劣等生で何処にでもいる人間と同じになってしまう。

「……ごめんね。私が魔法の一つでも使えれば直ぐに食料を用意できたんだけど」

青と白の髪に、やせ細った身体。
身なりを綺麗に整えればそれなりに裕福に見えるはずなのにこの手からは何一つ出やしない。

「ごめんね。…ごめんね」

出てくるのは謝罪ばかりで、
惨めな自分にですら何も出来ない。

「泣かないで。おねえさん」
「僕らだって魔力がまだ使えないんです」
「おねえさんが良かったら、おしえてよ」

励ますようなその言葉は傷が癒えるに十分で二人の少年の手を取った。


♢

「ほら、見なよ。ろくでなしの魔女」
「何年経っても成長しないわよねー？」

聞こえるようなボリュームでわざと口を開くのは優等生。

言われたって仕方ない。
皆が出来る当たり前が出来ないのは、
自分が実力不足だから。

「ちょ、あんまりあの子の悪いことは言わない方が……っ」

突然の攻撃は悪口を言っていた三人組の女子生徒の間を貫く。

壁まで砕け散った強大な力に女子生徒はもちろん。
私も驚く。

「Aのこと、悪く言わないでくれる？」
「あーあー？折角的が3つもあったのに外れちゃった」
「そらるさん、まふくん……」


未だに壁から煙がたっているんですけど。
アレに当たったら即死ですけど。


「ちょっと！まふくん、魔力全部使ったらダメだよっ」
「大丈夫だよA。半分も出てないよ」
「(……こんの、チートめ)」

「まふ、下手くそ。ちゃんと頭の部分狙えよ」
「先に動けなくした方がいいかなーって！」
「んなの、時間の無駄」

もう、恐ろしい会話はしないでくれ！
私が申し訳なるから！！



"出来損ないの魔女には、過保護(モンペ)な大魔法使いが二人居るらしいから、逆らったらダメなんだよ"


どうやら、教える才能はあったらしい。




Happy Halloween！
コメントくれたら、私が喜ぶゾ！

なんて、一人虚しくかぼちゃでも食います。

そらるさんとまふまふさんは超過保護なモンペになってほしい。
「俺らがなんでも好きなの出してあげるよー」
「だから、修行する必要ないよー」
みたいなダメにするような言葉を並べてほしい。

そして、「(こいつら、マジうぜぇ)」って夢主が思ってたら超可愛い。

@11/3 そらるんに恋する彼女 + まふまふ→←【短編】魔女が拾った御伽噺。 ver.浦島坂田船

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