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止める理由はない ページ4

「なんで止めないの?」
「何が?」






分かってるくせに。
私達は昼休み、屋上に居た。






「どうせやられっぱなしが嫌なんだろうけど」
「流石俺の幼馴染じゃん、当たり」






空の弁当を包み、私は倫の膝に頭を乗せた。
「ちょっと寝させて」






小さい頃からの習慣、倫はいつもの事のように、
動揺したりはしなかった。






スマホを弄ぶ彼を見ながら、目を瞑る。
「んー…なんか、つまんないなぁ」






「今頃空き室でやってんだろうね」
「それ、自分で言っちゃう?」






全く、本人は傷付いてるのか否か分からない。
私はある事を思い付いた。






「…じゃあ、見に行こっか」
むくり、私は晴天に向かって背伸びする。






「どう追い詰めるか、プランは考えてるの?」
「なんこか、…ん、じゃあ行こ」






倫は私に手を差し出した。
「此処からやるの?まぁいいけど」






その手を取った私は、屋上のドアを開けた。
……つもりだった。






それは、勝手に開いて。
その向こうには、奴がいた。

嘘のご対面→←初まりはごく普通



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作者名:レモンさん | 作成日時:2021年1月6日 17時

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