裏表 ページ3
春奈side
「春奈!!暁斗もう、こっちに着いてるから、迎えに行くぞ!」
「あっはは〜暁斗もう、来たんだねまぁ、僕の国となっちゃんの国は近いもんね!!あれ?冬李は?」
「'こんばんは、アタシはここにいますよ'」
「こんばんは〜♪まぁ、久々に二人の顔見て安心したよ!!て事で、暁斗迎えに行ってくるね♪」
そう言って、二人から離れた
二人から見えなくなった瞬間に僕の目からは涙が溢れた
「……雪,どこにいるの…?寂しいよ……」
どれだけ探しても見つからない僕のたった一人の大切な弟………
僕があの時あの交渉をしなければ、そうたらればを考える
それでも、目の前の現実が変わる訳ではない
雪……
いつまでも、一緒にいて欲しい……弟でいつまでも笑顔でいて欲しい、
「だから、性格まで完全に変えたのに………」
そう誰にも聞こえない大きさで呟いた
僕は目の赤みを消して、泣いていた事を隠した
そして、隠し終わったら、立ち上がり暁斗を迎えに歩き出した
そして、何分か歩くと門があった
門の近くに行くと暁斗がいた
「暁斗〜!!やっほ〜!!」
「春奈ちゃん!!なんで置いていくんですかぁ?!酷いですっ!!」
そう頬を膨らませながら、暁斗は言った
その仕草を昔の雪と重ねてしまう、僕を許してね、雪
「あっはは〜暁斗が仕事長引いたからじゃ〜ん、僕のせいにしないでよ〜」
「急に終わるわけないじゃないですか!!少しくらい待ってくれてもいいんじゃないんですか?!」
「時間はお金では買えないんだよ?だから、時間を無駄には出来ないからね♪」
あの時、雪があと2分早く起きて行っていればあの惨劇は免れたかもしれない……
でも、そんな都合のいい話はないよね
まぁ、お金で時間が巻き戻せるなら、幾らでも、払うから………時間を巻き戻してほしいけどね………
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