獣が六匹 ページ7
「お風呂上がりましたよー...って、どうしたの」
お風呂を出て、うらたさんが用意してくれたふわふわのタオルで体を拭き、リビングに向かうと.....
島坂船の二人が倒れていた。
何があってこんな事になったんだ。
普通にしてたら倒れる事なんて無いと思う。
「はぁ...知らない方が得だよ....マジでアホ..」
何か最後ぼそっと聞こえたけど、気のせいだろうか。
というか、この家にはうらたさん以外まともな人は居ないの？
うらたさんは優しいし、色々良くしてもらってるけど...
他の三人にはろくな事されてない。
「あ、A。ちょっと謝りたい事があるんだけど....」
「なぁに？」
「客用の部屋が、使った事なくて。掃除してないから今日だけ俺の部屋に寝てくんない？」
...ん？
えっ...と、それはつまり？
あのうらたぬき様の部屋で寝る？
いやいや、無理無理。
間違いなくこたぬきに殺される。
ってか、うらたさんの部屋に寝るって、うらたさんが添い寝するのか？
それなら私、明日の朝まで心臓もつ気がしない。
「...別に俺が一緒に寝る訳じゃないよ？俺が客用の部屋に寝るの」
「ええ！それは流石に....」
失礼でしょ。
「良いの。ほら、もう夜遅いから、俺の部屋行くよ」
「え、あ、ちょっと....」
私の言う事を無視して、うらたさんは、部屋へと案内した。
「ほい到着」
うらたさんが自室の扉を開ける。
けれど、うらたさんの部屋までの廊下が長いから疲れた。
予想してはいたけれど、ここまでとは。
どうやらうらたさんの部屋は一番奥らしい。
というか、うらたさんの部屋綺麗。
流石うらたさん。リーダー。
整ってるし、何か良い匂いする。
「遠慮なくベットで寝て良いよ」
「ありがとう.....うらたさんには色々やってもらってるね.....」
「まぁ、そりゃあ、ね！俺だって....お前の事........好き、だし」
えっ.........？
待って？
うらたさんが、私の事、好き...って言った？
おかしい。
「えっ、は？...ん？何？え？」
「ふはっ......何その驚き方....」
私を見て笑ううらたさんはイケメンだった。
そして、一言。
「ま、早く寝なよー....おやすみ、俺のプリンセス」
そう言って、うらたさんは私の頭を優しく撫でて、部屋を出ていった。
その事に体の力が抜けて、ぽすっと音を立ててベットに潜る。
あぁ。何で急に。
顔熱い。これじゃ寝れないじゃん。
それに.....
「煩い」
心臓が、煩い。何でよ。
.
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ハルヒ(プロフ) - 面白いですね！これからも頑張ってください！楽しみにしてます！ (2019年2月14日 1時) (
レス) id: 39dbe5e930 (このIDを非表示/違反報告)
瀬菜(せな)@こたぬき(プロフ) - ゆゆたそさん» ありがとうございます！これからも頑張ります！ (2019年1月28日 19時) (レス) id: 4540c0c235 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆたそ - この作品好きです！これからも頑張って下さい！更新待ってます！ (2019年1月28日 19時) (レス) id: 6418246606 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瀬菜(せな) | 作成日時：2019年1月27日 10時
