君の記憶が無くなったあげく俺は女化したので君を好きでいるの止めたいと思います【さかうら】

2. ページ9

それから、うらさんと沢山話した。

色んな思い出を話したけれど、どれもうらさんはピンとこない様だった。

浦島坂田船は『4人で１つ』なのに.....。

俺とうらさんは、10年も傍に居たのに.......。

忘れられるって、こんなに辛いんだ。

でも、諦められない。

諦めたくない。この恋を。

でも、俺の心は少しずつすり減っている。

今でも、諦めた方が良いんじゃないか、とか考えてしまう。

どうすれば、幸せになれるんだろうか。

どうすれば、この胸の痛みは無くせるんだろうか。

....どうするのが、『答え』なんだろうか。

正解が、分からない......______









うらたside

今、俺は坂田のスマホを借りて、自分のツ○ッターを見ている。

坂田との会話とかが沢山ある。

けど、一番心に残ったのは、

[浦島坂田船は4人で1つ！]

という言葉。

4人で、１つ...........。

俺の記憶では、浦島坂田船は3人だ。

だが、そうでは無いと、周りの反応が示している。

俺は、自分の手のひらを見つめ、呟いた。



「何なんだよ、この心に穴が空いた様な感覚は......____」









志麻side

俺は、今、相当焦っている。

もう、うらたさんの記憶は戻ってしまうのではないだろうか。

早く、しなければ。



あぁ。そうか。

もう、告白してしまえば良いんだ。

そう思いながら、LINEを開き、うらたさんとのトーク画面を表示した。

うらたさん........

待っててね。

今、君に俺の想いを伝えるから。

？.奇跡は起きないのかな→←2.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す