Colorless. (ページ6)

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「おーい、次風呂...」

背後からした声に思わず体が反応した。

JM「ヒョン！Aヌナ来てるよ！」

恐る恐る、振り返る。

YG「...なんで」

ユンギは、目をまん丸にしていた。

YG「連絡くらいし、しろよ」

かなり動揺しているユンギ。

ああ、やっぱり嘘だったんだ。

...そう思わざるを得なかった。

JM「いいよ、ヌナ貸してあげる」

ジミンの気遣い。

私の心臓は、

何故かバクバクだった。

YG「リビング寒かっただろ」

「どうして？」

ユンギの部屋に入るなり、

私は問い詰めた。

YG「...ごめん」

「約束したじゃん...デビューしても寂しい思いはさせないって！なのに...っ」

なんで...

どうして、

私を、
抱きしめるの...？

YG「...ごめん」

" 無表情 "

今のユンギは

きっと無表情。

どんな思いで

私を

抱きしめてるの？

YG「...送ってく」

「いい」

YG「じゃあタクシー代...っ」

「いらないっ！」

手渡されたお金。

私は、
それを勢い良く振り払った。

前は 2人の帰る場所だった。

今は私 1人で帰る場所。

ユンギは送ることはあっても
立ち入ることがなくなったあの家。