Colorless. (ページ42)

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-42-YG ページ42

寝ている Aの横に座り、

そっと手を握る。

YG「...ごめんな」

Aに聞こえてなくていい。

ただ、独り言のように呟いた。

YG「...俺はずっとずっとAのこと好きだったよ。忘れた日なんてなかった。Aが引き取られた日から毎週手紙を送っては返事を待って...その繰り返しだった。いつか一度だけ返事くれたよな？私は幸せに暮らしてるから、ユンギは私のことを忘れてって」

何度、会いたいと書いたのだろうか。

それに対する返事はなく怒りすら覚えてこともあった。

この手紙を貰った時は一日中泣いた。

高校に入ったばかりの話だ。

だから俺は Aを諦めようとした。

だけど、最後に1度でも顔が見たい。

それだけで訪ねたんだ。

そしたらもういなかった。

外にはゴミ袋に捨てられた俺の手紙。

全部が封を開けられた状態だった。

Aが捨てたと肩を落としたその時

「そんな名前の子、うちにはいないから、送り間違いかな？と思って捨てたわよー」

YG「...は？一緒に暮らしてたはずだろ」

「仕方ないから、住ましてあげただけ。うちの子じゃないから...捨てるのは当然じゃないかな？」

今でも鮮明に覚えている。

じゃあ、あの時の一通の返事はなんだったのか。