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YG「...俺のこと、まだ嫌い？」
突然の質問に 困惑する。
確かに 嫌いだった。
だけど、気付けば私の頭の中には
ユンギさん ばっかり。
「...嫌いじゃない」
YG「...じゃあ、好き？」
「え？」
YG「...ごむん、俺酔ってるわまだ。忘れっ...」
「好き」
やばい、やばい。
何言ってんの、わたし！
うわ...穴があれば 入りたい。
YG「...それは同情して言ってる？」
「...同情？」
YG「俺がAの過去にいたかもしれないから？同じ指輪して、曲の盗用して、それでも平然な俺を見て、可哀想で？」
違う。違うのに。
何故か分からないけど、
ずっとずっと 頭から離れないの。
YG「...簡単に好きとか言うな。余計傷付く」
「私は、あなたが好きかもしれないです」
YG「...は？」
「もう、絶対に自分を傷つける事はしないって今決めました。ユンギさんを傷つけたくないから。ユンギさんは、私の記憶の中で大切な人だったんだと思う。それを思い出せない今、また一から始めようとは思わないですか？私は過去のユンギさんじゃなくて、今のユンギさんが好きなんです。その上で過去のユンギさんを思い出せたんなら、過去のユンギさんへの思いも強くなると思うんです」
YG「...本気？」
ユンギさんの目に 涙が溜まっているのが分かった。
私も 勢いの余り 涙が頬を伝った。
「...本気です。めちゃくちゃ」
しばらく続く沈黙。
それを 打ち破ったのは ユンギさんだった。
彼は 細々とした声で言った。
YG「...抱き締めたい」
ストレートな 彼からの愛情が 私には 新鮮だった。
彼の 腕の中に収まる。
「...私、この先怖い。記憶を取り戻すのが。きっと忘れてる事だらけで、思い出したくない事もたくさんあるのかも」
YG「...俺が絶対側にいるから。俺を頼れ」
「...はい」
YG「...もう、あんな仕事はするなよ。俺が居るんだから」
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作者名：MIN | 作成日時：2015年5月9日 0時
