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気付けば 朝を迎えていた。
「今日は20万ウォンでいい？」
「あ、はい。ありがとうございます」
抜け出せていない 闇。
「また来週の水曜日もよろしく」
そう行って 先に出て行く中年男性。
回数は減らしたものの
お金がキツキツになると
手を出してしまうこの仕事。
「はぁ...」
いつものように 罪悪感に襲われる。
手元にある20万ウォン見ても なにも嬉しくない。
「...帰ろっか」
服をしっかり着直し ホテルを後にする。
外は すっかり朝だ。
ホテル街だから
色んな男女が 色んな場所から出て来る。
正直羨ましい。
この中の何組かは 恋人だろう。
私は 生まれてから一度も 好きな人の相手をしたことがない。
ぜーんぶ、金持ちのおじさん。
たまに 若いのも来るけど。
タクシーを拾おうと 大通りに出ようとしたとき、
「...A？」
聞き覚えのある声が 私を呼ぶ。
恐る恐る 振り向くと 体が硬直した。
ホソクとユンギさんだ。
HS「...こんな時間に、こんな場所っ、危な...おい」
やばい。
逃げたい。
辞めたっていったのに...
ホソクの顔は 完全に怒っている。
HS「...まさか、な？」
「...なに」
HS「...なんだその格好」
ホソクが指摘するのも 無理ない。
こんな真冬に ミニスカートにタイトなニット。
...脱がされやすいように なんて言えない。
隣のユンギさんは 完全に放心状態。
HS「お前、辞めたって言ったよな！？」
「...はい」
HS「お前さぁ...」
YG「ホソク」
まだまだ 言いたいことがありそうな ホソクに割ってはいる ユンギさん。
YG「俺が送ってくわ」
「...いやいや、大丈夫です。1人で帰ります」
YG「いいから」
そういって 自分の着ていたコートを私に差し出す。
HS「ヒョン、いいんですか？」
YG「俺から呼び出しといてごめんな。こいつが心配だから」
正直、ホソクから逃げたい。
その一心で ユンギさんに付いて行った。
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作者名：MIN | 作成日時：2015年5月9日 0時
