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...大邱。
偶然にも 私と同じだ。
HS「...なんとかって言う施設にいたらしい。そこでずっと過ごしてたって」
「...施設？」
HS「大邱の...なんだったかな、ふーなんとか」
「...ふたば」
HS「そう！それ！って...え？」
自然と口から出た 言葉に 自分も驚く。
ふたば児童施設。
急に頭を過ぎった。
ここだ。
「...私のいた場所」
まさか。
HS「...ってことは」
「わたし...忘れちゃいけないことを忘れてるかも」
急に溢れてくる 涙。
理由は分からない。
でも 何故か 止まらない。
「...大邱...ふたば.....ミンユンギ」
その時 頭の中を ふと過ぎった 光景。
ここは 川沿い...？
「君の歌い方は人を不安にさせるね。それにもったいない。そんな綺麗な声してるのに、音程の安定感がないし、気持ちがないように感じる」
10歳の頃の私と 1人の男の子。
この男の子 が 私に対して言っているようだ。
「...！待って、今の何？？誰？？」
私は 軽いパニックに 陥った。
「彼は誰？？フラッシュバック？？怖い、何今の」
HS「落ち着け、A」
興奮する私を なだめる ホソク。
後々 冷静になって考えてみれば、
聞いたことのあるセリフだった。
...怖い。これ以上 知りたくない。
ここまでくると 色々と 辻褄が合う。
私は どこかで願っていた。
パズルのように
残りのピースが見つからないことを。
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作者名：MIN | 作成日時：2015年5月9日 0時
