Colorless. (ページ19)

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指輪を外して机の上に置く。

それをただただ見つめる。

この指輪はなんなのか。

必死に思い出そうとするも思い出せない。

HS「...大丈夫か？」

私の家まで送ってくれたホソク。

温かいココアを入れてくれた。

机に伏せながらさっきのことを思い出す。

「ねぇ...あの人のことなんか知ってる？」

ホソクもココアを片手に前に座る。

HS「ユンギヒョン？」

「うん...なんか引っかかるんだよね。初めて会った日、あんな事言っといて雨の中追いかけてきて、怒った？って聞いてくるし、なんか悲しそうな顔するし、今日だって人の曲勝手に使っときながら、叩かれるようなことした？とか言うし、指輪だって...」

HS「お前さ ...抱えてた病気あったよな？」

話そうとすると割って入ってくるホソク。

「うん、でも関係なく...ない？」

HS「仮に指輪が何処にでも売ってるものだとしても、なんでそんな大切に持ってるんだ？その指輪には離しちゃいけない理由があるんだろ」

離しちゃいけない理由...？

「ねぇ、ユンギさんについて知ってること話してみて」

私は勇気を出した。

健忘症を患ってから初めて自分の記憶を辿ろうとしている。

怖い怖い怖い。

だけど、このままじゃダメだ。

頑張って自らの力で記憶を取り戻す、

HS「まず、大邱出身で...」