喧嘩 #3 ページ27
「あれ、A今日部活は？休み？」
帰り際、仲のいい子に話しかける
…なんて言おう
『あー…ううん。今日ちょっと用事あるから、先に帰らせてもらうの』
「そっか、じゃね」
『うん、明日ね』
＊
部屋に着き、昨日みたくベッドにダイブする
制服もハンガーにかけず、ぐちゃぐちゃのまま、突っ伏す
『…もうやだ………』
早く切り替えなきゃ駄目なのに、私は光太郎のことがずっと好きなままだ。でも、光太郎には好きな人が居る
あぁ、まただ。楽しい思い出と一緒に自己嫌悪に陥る
と、そんな時
ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ♪
あ、お母さん宅急便来るかもって言ってたからな…
1階に降りて、インターホンを見ると、そこには光太郎が居た
木兎「A居るよな？」
…なんで来るの
そう聞きたかったけど、聞けなかった
2階行こ、そう思っていたら
木兎「Aーーーーーーーーーー！！！
すまんかったぁあああああああああああああああああああああああああああああ！」
突然叫び出したのだ
…あ、これまずいやつ
私は急いで光太郎を家の中に入れた
＊
『ごめんなさい、部屋片付けてなくて』
床に投げつけた制服や、伏せた写真立てを見られ、いたたまれない気持ちになる
…ほんと、こういう所だよな
『で…先輩、どうしたんですか突然。今部活中ですよね？皆さん困ってますよ？』
木兎「…A」
『っていうか、好きでもない奴の部屋になんか入りたくなかったですよね。すみません』
目を合わせたくなくて、目を逸らす
すると
木兎「A、俺の話聞け」
今までに聞いたことない低い声で、真っ直ぐ私を見つめられる
『…何ですか？』ﾆｺ
木兎「………俺の事、嫌いになった？」
『……は、……なんで、そんなこと聞くの？…聞くんですか』
木兎「…ごめん。嘘ついた。ドッキリだった、友達に罰ゲームで、ほんと、ごめん。ごめんな」
話す度に、顔がどんどん辛そうになる光太郎
木兎「…その、全然他に好きな人とか、居なくて。Aだけが俺の好きな人なのに、こんなこと言ってごめん、ほんとごめん。Aの彼氏じゃなくてもいいから、前みたいに話しかけて…？ずっと気まずいのもう俺いやだ…っ…」
光太郎のキラキラした目から、涙が溢れる
初めて、男の人が泣くのを見た
『……ドッキリとか、ほんとやめてよ…』
緊張の糸が切れて、私からも涙が出てくる
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こんぺーとー(プロフ) - 紫苑さん» いえいえ！上手く作れなかったらすみません(汗) (2018年7月26日 17時) (
レス) id: e033303f11 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑 - ありがとうございます。楽しみにしてます (2018年7月26日 11時) (レス) id: 54ac896210 (このIDを非表示/違反報告)
こんぺーとー(プロフ) - 紫苑さん» リクエストありがとうございます！文化祭の方が終わったら作ります！(b･ω･)b (2018年7月26日 9時) (レス) id: e033303f11 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑 - 髪を下ろした木兎さんにドキッとする話をお願いします。 (2018年7月25日 22時) (レス) id: 54ac896210 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こんぺーとー | 作成日時：2018年7月25日 11時
