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グループから本格的に離れた。病院にも行った。
訳のわからない名前をつらつらと文字で説明されてちんぷんかんぷんだったけど、病院の先生からは手術して治る確立は十分にあると言われた。嬉しかった。すぐにでもメンバーのところへ戻りたい俺は手術をしてもらうことに決めた。先生は俺の気持ちを汲んでくれたのか五日後にはしてくれるらしい。本当に俺はいい人に恵まれている。社長に電話をしようと思ったけどそういや、おれ音聞こえねえじゃん！と自分が音のなくなった世界に慣れてきていることに気付く。悲しくはなかった。
音のない世界は新鮮で。最初は戸惑うばかりだったけど、不謹慎ながら案外いいものだなとも思った。外を歩くことは危ないか居てくださいと看護師さんから注意をされた。自分の病室へと案内される。体は元気なのにベッドなんていいのかとも思ったけど、安静にしろと言われたのでベッドにおとなしく寝転ぶ。なにもすることがない。
天井を見つめて考える。
一人の時間は活動しているときにくらべてとても多くなった。当たり前のことなんだけど、いつも聞いていた話し声や、笑い声。俺たちはどこのグループよりも騒がしかったからそれが突然なくなるとどこかさみしい。自業自得なのだけど。
メンバーは今どうしてるのだろうか、ジョングクは、強い子だけど、どこか泣き虫だから。おれのせいで、自分に責任を感じて泣いてないだろうか。
テヒョンは、たまに不思議なことを言うけどぐくのまえでは兄貴の部分を見せてくれてるだろうな。人が元気がないときには敏感な子だから。
ジミナは、きっとヒョンたちを慰めたり弟たちを慰めたりしてくれてるんだろうな。あのこは気遣いが上手だ。
ホソクは、すぐに泣くところがあるから少し心配する。一人で抱え込んで、考え込んでないだろうか。
ナムジュンは、年下なのに俺よりもしっかりしてるから、無理してないかな。弱音を吐かない子だから。
ユンギヒョンは、きっと俺が隠していたことなんかお見通しなんだろう。なんでも気付くし、もしかしたら俺の尻拭いをしてくれているかもしれない。
ジンヒョンは、俺の代わりに弟たちのことを宥めてくれているだろうな。なんだかんだいって、一番年上で考えることは誰よりも深い人だ。
メンバーのことを思い浮かべるだけで更に寂しさが募る。会いたい、とか。10分だけでも。いや、一瞬でもいい。
その晩俺は病院を抜けて宿舎へと向かった。
俺が離れて三日後のことだった。
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いちご大福(プロフ) - お話とても面白いです！続き気になります！ (2019年5月19日 14時) (
レス) id: 7affabcd3a (このIDを非表示/違反報告)
たかのり(プロフ) - ユンギが可愛い！ジョングガも可愛い皆可愛いです！メンバーから愛されてる攻め主最高です！お話も面白いです (2018年4月5日 13時) (レス) id: e7418c529b (このIDを非表示/違反報告)
メロン(プロフ) - 見させて貰ってます！良かったらバンタンの紅一点小説を書いてくれませんか？ (2018年2月23日 7時) (レス) id: a599b6d900 (このIDを非表示/違反報告)
ボン(プロフ) - なつみかんさん» ありがとうございます〜（＾＾）書きなぐってるような話が多々あるなかそう言って頂けてすごく嬉しいです。更新頑張りますね！コメントありがとうございました（//) (2018年2月19日 22時) (レス) id: bb3c19423a (このIDを非表示/違反報告)
なつみかん(プロフ) - はじめまして。主人公のタイプも話の内容もドストライクで最新話までイッキ読みしちゃいました！続きが気になって気になって仕方が無いです！更新頑張ってください！まってます！ (2018年2月18日 4時) (レス) id: d9d05ea267 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ボン | 作成日時：2015年3月18日 16時
