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*
グループを去ろうと決断してから俺は事務所へとむかった。辞表を手に持って。
***
｢失礼します。｣
社長のいる部屋に通されて椅子に座るよう促される。優しい面持ちでどうした、と俺を伺う社長の気遣いに目元が潤んだ。はくはく、と口を動かすものの肝心の声がでない。そんな俺の様子に社長は薄く笑ってゆっくりでいいから、と出されたお茶を啜っていた。
ふう、と深呼吸をする。それのおかげか少しだけ気持ちが軽くなったもののいまだ震える声で俺は自分の現状を告げ辞表を差し出した。社長の手が辞表を手に取る。すると、社長はそのまま
俺の文字で辞表、と書かれた紙を破り捨てた。
｢は、‥？｣
予想していた反応を裏切られた俺は思わずポカンと口を開けたままでいた。相当なアホ面だろうが仕方ない。破り捨てた紙を社長ははは、と楽しそうに笑いながら受け取らないよ。とだけ口を動かしたのがわかる。そのあと、社長は紙を用意してサラサラと文字を書きはじめた。
｢病院にも行ってないんだろう？まずは、治療費を渡すから病院に行って検査して貰ってきなさい。辞める辞めないはそれからだ。｣
書いて俺の方に紙を見せる。こくこくと頷き反応を見せた。また社長はペンをとって続きを書いた。
｢事務所を引っ張ってくれている防弾少年団の要である君がいなくなると私が困るんだよ。
いや、私だけじゃない。きっと君たちのファンも、メンバーも困るだろう。｣
俺がいないと、みんながこまる‥？胸の奥にその言葉つっかかる。そんな、おれは足手まといで、おれのせいで雰囲気がわるくなって、
｢パク･A。君にどんな災難が降りかかっていようと、君はみんなから必要とされてるんだ。もちろん、この事務所にも、ファンにも。防弾少年団にも。｣
涙が溢れた。社長は穏やかに笑いながら俺の背中を叩いてくれた。ずっと泣いてばっかりだ。どれだけ周りの皆が支えてくれているのか、どれだけ俺が小さな人間なのかが分かる。
また、戻れるように。
みんなの、自分の夢を叶えられるように。
俺、頑張るから。
だからどうか、戻れたそのときは笑って迎えて欲しい。
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いちご大福(プロフ) - お話とても面白いです！続き気になります！ (2019年5月19日 14時) (
レス) id: 7affabcd3a (このIDを非表示/違反報告)
たかのり(プロフ) - ユンギが可愛い！ジョングガも可愛い皆可愛いです！メンバーから愛されてる攻め主最高です！お話も面白いです (2018年4月5日 13時) (レス) id: e7418c529b (このIDを非表示/違反報告)
メロン(プロフ) - 見させて貰ってます！良かったらバンタンの紅一点小説を書いてくれませんか？ (2018年2月23日 7時) (レス) id: a599b6d900 (このIDを非表示/違反報告)
ボン(プロフ) - なつみかんさん» ありがとうございます〜（＾＾）書きなぐってるような話が多々あるなかそう言って頂けてすごく嬉しいです。更新頑張りますね！コメントありがとうございました（//) (2018年2月19日 22時) (レス) id: bb3c19423a (このIDを非表示/違反報告)
なつみかん(プロフ) - はじめまして。主人公のタイプも話の内容もドストライクで最新話までイッキ読みしちゃいました！続きが気になって気になって仕方が無いです！更新頑張ってください！まってます！ (2018年2月18日 4時) (レス) id: d9d05ea267 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ボン | 作成日時：2015年3月18日 16時
