俺様ゆんぎ君。 (ページ11)

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１０話ページ11

＊

家を出て暫く歩いて行くと

｢A～おはよう｣

軽く手を振りながら私の名前を呼ぶソヨン。
いつもの場所で待ち合わせ

｢ソヨン、おはよう！｣

ソヨンと合流し学校へ向かう。
ここまではいつもと同じ風景

♪ ～ ♪

｢あれ …誰だろ｣

朝からカカオトークの通知音
ジョングクかななんて開いてみれば

【コンビニでパンとカフェオレ買って来い】

ユンギさんからまさかのパシリ

｢……まじですか。｣

｢うわ、パシリとかやばいなA…｣

昨日少しでも優しいと思った自分を憎みたい

｢とりあえず買うか…｣

ソヨンを連れて言われた通りコンビニでパンとカフェオレを買った。

ああ奴隷ってそういう事ですか

やっぱり悪魔だあの人～～

【買いました。何処に持っていけばいいですか？】

そう返信すれば直ぐに既読が付き

【３－７】

昨日の場所ですね、はあ

｢…あんたも大変な奴に好かれたみたいね｣

｢ソ、ソヨン～～｣

｢はは、私は先にクラス行ってるからシュガープリンスの所行ってきな｣

じゃあまた後で～何てひらひら手を振りながらソヨンは行ってしまった。

はあ …ソヨン、とりあえず３－７に向かいますか。

きっとユンギさんはまだ居ない…

｢遅い｣

まさかの本人既にいたという

｢すいませんー。はい、買いましたよ｣

ユンギさんが座る席にコンビニの袋を置けば

｢なかなか使えんじゃん｣

と言って頭を撫でてきた。

｢っ… やめて下さいパシリ野郎｣

頭撫でられるとか調子狂う…
顔赤いのを隠すために後ろを向いて｢じゃあ失礼しますよ｣と言って教室を出ようとすれば

｢待てよ｣

ユンギさんに引き止められた。

｢な、何ですか…｣

ユンギさんとの至近距離
心臓の音がうるさい。

クイッと顎を持ち上げられれば赤く染まる顔

｢ゆ、ゆんぎさ …｣

唇が触れそうな距離なのにどんどん近付いて来る顔
朝っぱらからキスしちゃう、

ギュッと目を瞑り覚悟を決めれば

ガラガラ ―

｢おーいユンギ …… あ、｣

＊