｢認めてほしい｣ただそれだけです。【stpr】

△《過去編》 ページ17

あなたside




私には幼馴染がいた


私とまふくんとそらるくん


一緒にジャングルジムにのぼったこと


ブランコに乗ったままにそらるくんが寝ちゃったこと


巨大な雪だるまをつくったこと



楽しかった



全部覚えてる




ある日まりが転校してきた。



ま｢11歳まりです！よろしくお願いします！｣



最初は普通の転校生だと思ってた



でも違った



まふ｢まりちゃん！｣



『そらr・・・』



そ｢まりちゃーん｣




まふくんとそらるくんが私と遊んでくれなくなった



まりは女の子っぽくてお人形遊びがすきだった。



私はまふくんとそらるさんと遊びたくてはじめて女の子になろと思った。



それから外で遊ばなくなったし、日焼け止めや小学生のくせに香水までつけるようになった



それぐらいくやしかった






まふくんとそらるさんが私を呼び出した



努力の成果があったと思って私はうれしくなった



まふ｢まりちゃんは何色がすきなの？｣



私は絶望した、どれだけ頑張ってもまふくんとそらるくんの目に私は写ってなかった



『し、しらないよ』



そ｢お願い、聞いてきて欲しいな？｣



『う、うん』






私はその日からまりとの中間役になった。




自分を押し殺して2人の喜ぶようなことをした







でも最後の最後。まふくんとそらるさんの口から出た言葉は




まふ｢まりちゃんと会えなくなるな〜寂しい！A守れよ｣




そ｢まりちゃんとお別れか〜、A頼んだ｣




私はまりを守る道具なの？




私に一言ぐらいあってもいいじゃん




悔しくて悔しくてたまらなかった



ずっと一緒にいたのに、まりよりも長く私といたのに



誰か私を私として見てほしい



私はそのことで頭がいっぱいだった









まふくんなんて、そらるくんなんて



忘れる、絶対忘れる



そんな思いでこのシェアハウスへ来た

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