日プの愛されスタッフ 2 (ページ4)

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54 : 男子トークページ4

川尻蓮 side

グループバトル本番前。楽屋で拓実と2人でお喋りしていた。

川西「蓮くんってさ、Aとどういう関係なん？」

「ごほっごほっ」

いきなりそんなこと聞かれるもんだから、飲んでた水が気管に入ってしまった。

拓実いきなり過ぎない？！

「どういう関係って別に…友達？」

川西「そんなわけないって。だってこないだ食堂でなんか…いちゃいちゃしとったし…」

「こないだこないだ…あ、」

やばっ！あのとき拓実に見られてたの！？

川西「ただの友達があんなことしません。どういう関係なんですか！！」

ほっぺを膨らませた拓実が、プンプンと言わんばかりに俺を見つめる。

「…俺は、Aのこと好きだよ。でもAの好きな人は別にいるから、」

川西「えっ…Aの好きな人って…」

そのとき、

本田「Aに好きな人なんていないだろ。あのスタッフは一方的なストーカー野郎だからな」

やすぽんが現れて、俺の考えていたことがわかったようにそう言った。なんで、わかったんだろう。

川西「あっ…だから最近見かけないんだ」

川尻「……」

あのスタッフさんが好きということはなかった喜びと、付き纏われて辛い思いをしていたことに気付いてあげられなかった悔しさが頭の中をぐるぐると駆け巡る。

勝手に勘違いして落ち込んで、俺なにやってんだろう。

本田「ほんとに蓮はAのこと好きだよな。ま、頑張れよ。ライバルはわんさかいる」

やすぽんがチラッと見た先には、Whyのメンバーと楽しそうに話している瑠姫がいた。

本田「まぁ俺も？有り得るかもな」

そう言うとやすぽんは自分のチームの方に戻っていった。

…わかってる。ライバルがたくさんいることなんて。

みんな口を開けばAの話ばっかするんだ。最初こそ、みんなもAの魅力に気付いてくれて嬉しかったけど、最近は少し黒い感情も湧き出てしまう。

一緒に踊ってたころはあの笑顔を独り占めできてたのに。

川西「蓮くん。俺も、ライバルだから」

「そっか…拓実には勝てなさそうだなぁ」

拓実もAと仲がいい。同い歳で、同じ関西出身。2人ともお笑い大好きでいっつも見かける度2人で大爆笑してる。

こんなの…

「危ないっ！」

川西「なに？」

川尻「外…だよね」

俺と拓実は様子を見に行こうと楽屋を出た。

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