日プの愛されスタッフ 2 (ページ3)

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53 : グループバトルページ3

ついにグループバトル本番の日がやってきた。

ポジションバトルのとき私は観覧席にいたので、始まる前の楽屋は初めてだ。みんなの緊張はスタッフにも伝染して、居心地はあまり良くないけど…

鶴房「A、弁当もう一個」

「まだ食べるの…？」

鶴房「めちゃめちゃ腹減ってる」

「もう…てか野菜食べようよ」

鶴房「むり」

もう既にお弁当3個目の汐恩は全く緊張してなさそうだ。(ちなみに野菜は全部残ってる)

「…與那城様かっこいいです。白は最高です」

白の衣装に身を包んだ與那城様。かっこよすぎませんか。筋肉、素晴らしすぎませんか。

與那城「ははっ。パフォーマンスもちゃんと見ててね？」

「もちろんです！！！」

袖からだけどしっかりと目に焼き付けます！！

佐野「やっぱりAちゃんってなんかオタク気質なところあるよね」

白岩「俺もあんな風にかっこいいです♡って言われたい」

「瑠姫くんは嫌い」

今西「A姉に嫌われるなんて何したんや」

言えるような出来事じゃないけどね…！！

瑠姫くんを睨んでみたら、プリンススマイルで返される。

もう…かっこいいよ！！

絶対声には出さないけど。

スタッフ「Aさーん。ちょっとこれ運ぶの手伝ってー」

「はーい」

どうやら人手が足りないらしく、機材運びを手伝うことになった。といっても、そんなに重いやつではなく、私は細々としたものがたくさん入ったダンボールを任された。

そしてそのダンボールを持って指定された場所に向かっているときだった。

「あっ、」

照明か何かのコードに足をとられ、バランスを崩してしまった。転びそうになりつつもなんとか体勢を戻して一息つこうとすると、

「危ないっ！！」

後ろから聞こえた声に振り向こうとすると、右から照明が私に向かって倒れて始めていた。

世界がスローモーションになる。あぁ、私はここで死んでしまうんだな。

もう諦めて目をつぶった。

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