ヒトリジメ (ページ1)

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お腹に重たいものを感じる。寝ぼけててもわかる、人の重みだって。

そしてきっとその正体は健人くんだって。

『健人くん、重いよ起きて、』

「あともうちょっとだけこのまま。ね？」

そういって子犬のような目で見られて嫌だって断る人なんていないよ健人くん。

健人くんと付き合ってから約3年。高校が一緒で健人くんは一個上の先輩。私が2年生の時に体育祭でみんなの前で公開告白って言うのをされちゃったりしちゃったり！！

私も健人くんも違う大学にそれぞれ通っているわけで。

『ほら健人くんおきて！！遅刻しちゃうよ～単位落としちゃったりするかもよ～？』

「んー、なつき起こして。」

『しょうがないなあ。はいほらおきて！！』

私の家には毎日のように健人くんがいてもうほぼ半同棲状態。だから毎日のように私が起こしてご飯も作って。まあこの生活は案外気に入ってたりするんだけどね！！

「最近遅くてごめんね。サークルの皆によく誘われちゃってさ」

『全然大丈夫だよ！！楽しそうでよかった！』

「ありがとうなつき。あーーーほんとすきだあ、」

すき、なんて言葉も毎日のように朝聞く。まあ受け流すと怒るからちゃんと答えてあげるけどね。笑

『はい！！今日は一緒に夜ご飯食べれるんだから大学頑張ろうね、！』

「なつきがいればなんで頑張れるよ」

いってきます、と私の頬にキスをして大学に行った。あーー今日も王子様だなあなんて思ったりする。

『やばい遅れる、！！急がないと！！』

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