# ページ23
暫く理子と話し込んでいると、ちらりと横目に見えた猛の顔が不貞腐れているのが分かる。
…あら、拗ねてる。
私はクスリと笑い、口を開く。
「理子。」
理子『ん？』
「そろそろ、待たせてるワンちゃんがいるから…。」
理子『え？…あぁ…なるほど。じゃあそろそろ解散しましょうか。』
理子は猛の方を見ると、なるほどと頷いた。
少し驚いている顔を見る限り、猛は理子たちの前では相当な悪役みたいね。
「それじゃ、帰るわね。」
理子『うんっ。またね！』
伊藤『また…って…。理子ちゃん…。』
相良『チッ。帰るぞ。』
やっとか、と言うように手を引かれて道を引き返す。
今度理子と会う時は、路地裏なんかじゃなくてサ店とかオシャレな場所にしよう、と思った。
しばらく歩き、路地裏からだいぶ離れた頃に猛は口を開く。
相良『誰がワンちゃんだよ。』
「あれ、違った？」
相良『黙れ犯すぞ。』
「…良いけど。」
相良『……アホか。』
ぶらーんぶらーんと握られた手を振りながら、ボソッとそんな言葉をこぼしてみる。
…猛になら、何されたって良いのに。
相良『残念だが親がいるんでねェ。』
「じゃあ挨拶する。」
相良『あのババア騒ぐから駄目だ。』
「ババアって言わないの。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 450人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
愛菜(プロフ) - おはようございます！お話読ませて頂きました。ついに姐さんに認定されましたね！！そしてノンブレスでお説教はさすがです！！やはり狂犬の飼い主はﾋﾛｲﾝちゃんしか勤まりませんね(笑)更新ありがとうございました。 (2020年10月3日 6時) (
レス) id: ec8eca325c (このIDを非表示/違反報告)
さとう。(プロフ) - 桜さん» はじめまして。ありがとうございます！馴れ初め話は書こうと思っているので、楽しみにしていてください！笑 (2020年9月29日 19時) (レス) id: 35e1b11f9c (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - はじめまして！いつも更新を楽しみにしています。年上彼女に弱く甘い相良と彼女の馴れ初めも気になるとこです。 (2020年9月29日 6時) (レス) id: 99f07585ca (このIDを非表示/違反報告)
さとう。(プロフ) - 愛菜さん» わー！コメントありがとうございます！私も色んな方の作品を読んできて、年上彼女の設定は見たことがなかったので書いてみたいなと思い書いてみました…！智司くんは年上の方に丁寧なイメージがあったので、さん付けです笑 (2020年9月27日 22時) (レス) id: 35e1b11f9c (このIDを非表示/違反報告)
愛菜(プロフ) - こんばんは！お話読ませて頂きました。年上彼女設定は見たこと無かったのでこのお話も出会えて嬉しかったです！！これからもお話楽しみにさせてもらいます↑↑後、片桐くんのさん付けが可愛かったです(笑) (2020年9月27日 21時) (レス) id: ec8eca325c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：さとう。 | 作者ホームページ：
作成日時：2020年9月23日 17時
