後 輩 以 上 、理 想 未 満 。【新開悠人】

28：向かう途中 ページ28

真波と、歩いて部室に向かっていたら

「あ！ごめん（人1）ちゃん、山が呼んでる！」

って。

『えっ？』

「先輩たちに伝えといて〜笑じゃ、またねっ」

と、言いながら手をふる真波。

『えっ、ええー？！ちょっと、真波！！』

叫んだときには、もうロードに乗っていて

真波の後姿が小さくなっていた。


不思議すぎる。

不思議ちゃんにも程があるでしょ…山が呼んでるって…


天然なのか、不思議なのか…笑


『はぁ…』

と、真波のことを考えていたらついため息が漏れた。



「どうしたんすか？ため息なんかついて笑」

『うわっ、ビックリした…！！』

気付いたらとなりに、新開くんが居た。


「ひどいな〜オレ、さっきから隣いましたよ？声もかけましたし…笑」


『え、気付かなかった‥いつからいたの？！』

新開くんは、んーと言いながら、腕をくみ

にこりと笑って答える。


「真波さんと別れたあとぐらいですかね」

って。


『そんな、前？！』

真波と、別れてからのんびり歩いてたし…

5〜8分は経ってるはず…

「はい、真波さんと歩いてるのみかけて声かけようとおもったんすよ」

『そうなんだ…』

「そしたら、真波さんどっか行きましたよね？笑…（人1）先輩に声かけても、ぼーってしてるし、そのあげく、ため息…笑」

はははっと、苦笑する私。

申し訳ない…

『ごめんねっ、気付けなくて‥！』

と新開くんに向かって、手を合わせて謝る。


「いえ、別に」

と、ニコニコ笑いながら返事をする新開くん。


今の新開くんは、とてつもなく可愛い。



ふと、昼休みの出来事を思い出してしまった、

額を触らなくても顔が熱くなっていくのがわかる。



ヤバイ…新開くんの真剣なあの顔を思い出したら

顔が熱くなってきた…//



どうしよう、絶対、顔赤いよね‥私。

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