ひゃくじゅうご しすたー ページ17
治療器具が邪魔で少し苦戦しながらも何とか完成。
セ｢…ほぇぇ…器用にやったなぁ。｣
貴《でしょ》
セ｢あっ、せや｣
貴『(？)』
セ｢手、出して｣
次はなんやろうと思いながら、何かを持ちながら差し出された手の下に自分の手を出す。
セ｢…ピアス、無事に渡したからな。
よぉ頑張ったな、坂田を助けてくれてありがとう。｣
そう頭を撫でられて次から次へと涙が出てきた。
本当は怖かった、死ぬかと思った。
もう兄ちゃんにも坂田さんにも、あんな大口を叩いた店長にも会えないと思った。
でも自分が名乗り出なきゃ、行動に起こさなきゃ坂田さんがどうなるか分からない。
そのプレッシャーで押しつぶされそうになった。
まだまだ兄ちゃんの背中を、浦島坂田船の航海を、『S.R。』の発展を。
そして坂田さんの笑顔をこの目で見続けたかった。
貴《ほんまはこわかった》
ボロボロと涙を流しながらそうボードに殴り書きした文字を見た途端、兄ちゃんも泣きそうになっとった。
セ｢ごめんなぁ…っ、そら怖かったよな…！ほんまはな、こうなるやろうって分かってた…
やからあのLINE送ったんやけどよくよく考えれば、
火事が起きたなんて言われて近くにおって場所も分かるのに、
現場に来ない肝座ったやつ滅多にいーひんわ…！
相当勇気のあることして、坂田をほぼ無傷にしてくれてありがとう…！ほんまにありがとうな…！｣
ーー
私がまだ泣き止まない頃。誰かが病室に入ってきた。
他の患者さんのお見舞いかと思いきや、目の前のカーテンが中を覗くように開けられた。
う｢今入っていいですか…？｣
セ｢どーぞ。｣
入っていけない理由もないし、代わりに兄ちゃんが返事をしてカーテンを開けて中に入ってきたのは例の3人だった。
痛々しそうな目線×3にプラスし、
私は泣いて、兄ちゃんは涙目でいたせいで｢俺達はどうすればいいんだ｣という目線を喰らい、
涙は引っ込んで少し萎縮してしまう。
すると1人が今にも泣きそうな声を発した。
坂｢Aさん…っ！本当に、本当にありがとうございました…！！｣
勢いよく下げられた頭にびっくりする。そんな私を他所に、坂田さんは頭を下げたまま言葉を続けた。
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シュガ~ソルト(プロフ) - lieさん» コメントありがとうございます！こんな結果となってしまいましたが、完結はせずとも終わり方はサラッと書いておいたので全て残しておくつもりですので、少しでも楽しんで頂けたら嬉しいです！ (2021年3月3日 21時) (
レス) id: be664af8fb (このIDを非表示/違反報告)
シュガ~ソルト(プロフ) - りあ@プリ小説してまーすさん» とんでもない古参さんがここに！嬉し半分驚き半分です...長い間お世話になりました。今まで、本当にありがとうございました！ (2021年3月3日 21時) (レス) id: be664af8fb (このIDを非表示/違反報告)
シュガ~ソルト(プロフ) - りあ@プリ小説してまーすさん» コメントありがとうございます！頂けるどころか、お気持ちだけでも嬉しいのに実際に文章として見させていただけるなんてとっても嬉しいです。あかがみんですって...？！ (2021年3月3日 21時) (レス) id: be664af8fb (このIDを非表示/違反報告)
シュガ~ソルト(プロフ) - ひかりさん» 作者としての活動は無駄ではなかったのだとほっとしています。今まで本当にありがとうございました！ (2021年3月3日 21時) (レス) id: be664af8fb (このIDを非表示/違反報告)
シュガ~ソルト(プロフ) - ひかりさん» コメントありがとうございます！頂けるどころか、お気持ちだけでも嬉しいのに実際に文章として見させていただけるなんてとっても嬉しいです。楽しんでいただけたとのことで、 (2021年3月3日 21時) (レス) id: be664af8fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シュガ~ソルト
| 作成日時：2019年6月13日 1時
