【歌い手】兄を探していたら海賊になりました。【浦島坂田船】 (ページ7)

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兄を探して６日目ページ7

坂｢ほな、行こか！！｣

貴『うん、お願いします。』

ーー

坂｢なぁ、A。さっきはごめんな、ついカッとなっちゃって。｣

貴『いいのいいの。坂田がキレなかったら、今でも口を割らずにいるつもりだったから。』

坂｢…？｣

貴『あのまま黙ったら終わるんだと思った、ほんとに。』

坂｢そんな？！ほんまにごめん！｣

貴『普段ゆるそうな奴がキレると案外怖いんだな～』

坂｢俺、意外と怒りの沸点低いで。｣

貴『そうなの？！なんか意外…』

ーー

坂｢ここが風呂場！ひっろいやろー？｣

貴『ほんと広い…w』

坂｢風呂入る時間が重ならないように、なんか対策考えんといけんなぁ～｣

貴『特に志麻くんがこわい。』

坂｢それは俺も思っとる。｣

ーー

それから一通り船内を回って坂田とキッチン兼リビングに戻ってくると、センラさんが作ったであろう料理が机にズラっと並んでいた。

貴『美味しそう…』

志｢せやろ？！センラの料理は美味いんよ～。座って座って！｣

う｢申し訳ないけど、とりあえずまだ椅子が無いから1人がけのソファ座って。｣

貴『床でも良かったのに…わざわざ座るところありがと。』

全｢『いただきます！』｣

見た目通り、いやそれ以上に美味しい。ちょっと雑なところもあるけど、それも愛情という事で。

セ｢そう言えば…Aちゃんが使う魔法と坂田が使う魔法、なんか違う気がしたんやけど…？｣

貴『おぉ、よく気づいたね。魔法にもいくつか種類があるの。それの違いじゃないかな？』

う｢前に坂田が説明してたけど、意味分からなすぎて全員チンプンカンプンだったけか…｣

坂｢いやいや！アレ説明するの結構難しいから！｣

貴『そんな難しい…？』

坂｢したことないからやろ！やってみ？！｣

貴『えぇっと…そうだなぁ…。

まず魔法は、《Chemical(化学)》《Physics(物理)》《Earth science(地学)》この3つに分類されます。

《Chemical(化学)》は、

例えば空気中の酸素と水素を杖にぎゅっと集めて、熱を発生させて爆風を起こしたりと、

酸素や水素、二酸化炭素などの化学物質を操って使う魔法。

これのデメリットは場所によってある化学物質の濃度や有無が異なるため、使える魔法と使えない魔法があります。

多分、坂田が使っているのはこれでしょう。｣