【歌い手】兄を探していたら海賊になりました。【浦島坂田船】 (ページ5)

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兄を探して４日目ページ5

う｢さぁ、早く話してもらおうか。｣

貴『…なんであんたらに教えなきゃなんないんだよ。』

志｢なぁ～、早く教えてくれん？女の子椅子に縛り付けるとか…興奮するやん？(真顔)｣

貴『ゥオラッ！！！』

志｢いったぁぁぁああ！！何でスネ蹴るん？！！で、なんでお前らは何も言わんの？！｣

全-志/貴｢今のは完っ全に志麻くんが悪い。｣

坂田｢俺だけなんか名前知らなそうやから一応教えとくわ！坂田っていうねん！君は？｣

貴『わざわざどうも。でもあんたらに教える義理はない。』

セ｢なぁ、こっちは助けた側なんやで？なんか教えてくれてもええんやない？｣

貴『さっきも言った。それに関しては感謝していると。だが、何も教えるつもりはない。』

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坂｢なぁ。｣

貴『あぁ？』

急に坂田と名乗っていた男が杖を出し、私を椅子ごと坂田の顔面ギリギリまで引き寄せられた。

坂｢そろそろいい加減にしてくれん？｣

マジで怒ってらっしゃる。このまま黙っていれば、兄ちゃんとの約束は守れずに勝手に１人、死ぬ気がした。

貴『…はぁ。分かったよ、何が知りたいんだ？』

う｢全てだ。｣

貴『なんともアバウトね。

名前はA。私が幼い時に政府の奴らに連れ去られた兄を探して2ヶ月前から旅をしている。

今日は運悪く、魔力を無理に使って体力の限界を迎えて海に落ちた。あとは？』

う｢もっと詳しく。｣

貴『はぁ、分かった分かった。どうせ会うのは今日限りだしね。』

こんな強気な態度をとっておきながら、怖いという気持ちが勝ってしまった。

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貴『＿＿＿＿…私が覚えている限りは全て言った。

だからこれ以上求められても、私にはどうする事も出来ない。』

志｢ちなみにその兄ちゃんの名前は？｣

貴『覚えていない。』

志｢覚えていないって…兄ちゃん可愛そうy((貴『さっきも言ったけどあれは私が６歳の頃の話だ、無茶言うな。

…で、全て教えたぞ。早く解放しろ。』

早く少しでも足止めして、ここを立ち去ろう。

う｢まだそういう訳にはいかない。どうせ俺らに攻撃を仕掛けるつもりだろ。

名前も居場所も知らない兄貴探しか…面白い。｣