欲しければ欲しいほど欲しくなる

末永く幸せにする ページ25

…








お仕事もなく、何もない


ごく珍しいオフの日









YG「ヌナ〜ふふ」




「どうしたの？(笑)」









いつもはどっちかがお休みでもお仕事が入るから


二人のお休みがかぶることがないから


こうやって昼間にリビングのソファで並ぶのは


なんか新鮮









YG「今日はほんと何もしたくないなぁ」




「ん、じゃあなんかドラマ見る？」




YG「そうする」









いつもは休みの日まで仕事を持ってきて


デスクに向かってるんだけど


今日はそうじゃないみたい









そして、


のみものやら少しのお菓子を持ってきて


録り溜めしてたお気に入りのドラマを見ることにした









「ユンギ、寝る気まんまんじゃん(笑)」




YG「いいのいいの〜」









寝室から毛布とペンからのプレゼントであろう


寝るときの相棒、大きいくまモンを持ってきた









「よし、じゃあさっそく見よっか」




YG「んー」









見る準備(ユンギにとっては寝る準備)が出来て


二人で密着する




なんか幸せだな…


こうやって何もない日に二人でまったりするのは




もし仮にユンギがアイドルじゃなくて一般人だったら？


ごく、ごく普通の社会人だったら？




こうやってまったりする日は沢山あっただろうか









YG「ふぁぁ…ねむ」




「まだ始まったばっかでしょ(笑)」




YG「そっか(笑)」









見ているのは切ないラブストーリーで




ある幸せなカップルの話


主人公の彼女は突然の事故で記憶喪失になってしまった


後に、その記憶喪失である彼女は徐々に記憶を戻していくが、


主人公の彼の記憶だけは一切憶えてないという。




と、ここまで







彼女はこれから彼の記憶が戻るのかな


戻らなかったらあまりにも悲しすぎる…









『たとえ、僕との記憶がなくても…

今の君の心の中に僕がいなくても…

僕は君と付き合うときに約束したんだ…

…いつまでも君を愛し続けると。』









なんて響きのいいセリフ、




なんか、この主人公の彼のことを思うと


悲しくなってくる…




なんだろう。


おばさんなのかな


なんだか涙腺がぁ…









YG「泣かないでヌナ」




「うぅ…ありがと」









ティッシュで涙を拭いてくれるユンギ




あぁ、なんでだ


涙を拭いてくれるユンギの優しい行動でさえ


今はなんか泣ける…









YG「あぁもうしょうがないな」









やっぱり年かな。









…

…→←…JN

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す