紅月と客について ページ39
凛空side
s2当日はいやってくらいの晴天だった。
紅月としての段取りは予定通り。相変わらずの演目をやるだけ
『つまらんな〜ぁ……はぁ……』
真「大丈夫ですか?……乗り気じゃないですけど」
『なんだかなぁー……昔に比べてすっかり変わっちまったもんだ』
真「紅月にずっと所属していたんですもんね……」
『あぁ、ずっと、な。そういえばお前さんの仲間がさっきバンジージャンプしてた気がするけど
大丈夫だったのか?』
めっちゃ楽しそうだったし、今度作ろうぜバンジージャンプ。
誰もやらなくても俺が毎日やるわ……
真「あぁ……あんなの特訓っていうのかが不安ですけど……」
『結果が出るまでは不安だよ、なんでもな。最初っから決まってるもんなんてねぇよ』
真「なんというか、凛空さんが言うとまた違った風に聞こえますけど」
真緒もやっと普通に笑うようになったし、少しは俺の役目も果たせたかねぇ?
そろそろ時間だし、楽屋に行くとするか
――
敬「とっとと着替えろ。遅いぞ!」
『悪い、ちょっと長話してたわ。すぐに着替える』
鬼「なら手伝うからよ。ほら」
『うわ、マジイケメンだな』
鬼「余計なこと言ってんじゃねぇよ」
とか言っといて、うれしそうな顔しやがって!
なに、テンションがおかしいって?
これから低くなんだから今のうちに上げておくんだよ(わかってねぇな〜)
さてと、衣装を着て、上着を羽織れば紅月の朔間凛空の出来上がりってな〜
『ってあれ、扇はどこ行った……?』
あれがないと落ち着かないし、何よりなくしたんだったら不味い!!
颯「先ほど机の上にあった」
『まじか!さすが颯馬だな〜頼れる』
颯「そ、そうであるか……♪」
敬「お前達な、本番前になごむな……全く」
『輪に入れないからって拗ねんなよ〜敬人♪』
敬「拗ねてなどいない……っ!!」
――
S2が始まる。俺たちが一番最初だ。普通なら銭座って呼ばれるけど、前座ってのがない。
基本俺たちが演技をしてライブは幕を閉じる。それだけ
客は成績のために俺たちのライブを見に来る。俺たちはしょせんあいつらの成績のための参考書。
質のいい、百点を取らせてくれる優秀な参考書。
もう、客の顔を見てライブをすることがなくなってしまった。
俺が見る顔はみんなつまらなさそうで、嫌々そうな顔。
こんなライブ、面白くない
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 259人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
茶柱(プロフ) - そろそろうちのボキャブラリーが火を噴きそうだ……(吐血) (2016年10月3日 22時) (
レス) id: 266ac07be9 (このIDを非表示/違反報告)
茶柱(プロフ) - 本当に、難しいですよね………… (2016年9月29日 20時) (レス) id: 266ac07be9 (このIDを非表示/違反報告)
神崎ユエ - わかります！ (2016年9月29日 19時) (レス) id: 67fdb38327 (このIDを非表示/違反報告)
茶柱(プロフ) - 何か、小説の主人公目線の言い回しを読んでて、( ﾟДﾟ)ﾊｧ?ってなると「え、私の語力、低すぎ……!?」ってなりますね(笑) (2016年9月28日 21時) (レス) id: 266ac07be9 (このIDを非表示/違反報告)
神崎ユエ - 成る程… (2016年9月28日 17時) (レス) id: 67fdb38327 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：茶柱 | 作者ホームページ：
作成日時：2016年9月4日 16時
