野望と品定めについて ページ34
あんずside
『何々、敬人の悪口とか〜?別にそんなの気にしねぇよ……』
敬人さん……たしか昨日の竜王戦にいた生徒会のメガネの人だった気がする。
とりあえず、凜空さんのこの一言で皆も緊張を解き始めている。無意識かもしれないけど……
零「わざわざ吾輩がなぜ敵を連れてこなければならん。凛空は生徒会じゃが、言わばおぬし等の
お仲間の衣更君と似たようなもんじゃのう……決しておぬしらの敵ではないぞい♪」
それにわしの弟じゃからのう、などと軽く凛空さんに抱き着いており、凛空さんは少し困った顔を
している。
『ったく、兄貴。後輩たちの前で抱き着くな。いや、根本的に抱き着くんじゃねーし』
と、優しく引き剥がす。
『ンで……お前らの目的はなんだよ?』
また少し緊張が走り、北斗君が重々しく口を開く
北「生徒会を倒し、この学院に革命起こすつもりだ……」
『へぇ……革命、ね』
凛空さんの瞳が鋭くなり、あの時とおんなじ感じがする。
凍てつく、肌を刺す静かな恐怖……私たちのそんな雰囲気を感じ取ってか零さんが口を挟む
零「これこれ、凛空。またおぬしの悪い癖がでておるぞ……この子たちが怖がっておるだろうに」
そういわれてハッとするかのように凛空さんの目が元に戻る。
あの安心感を与えてくれる優しそうな視線に。
『……あぁ〜、悪い。ついつい出ちゃうんだよなぁ〜……』
治んねぇな……と頭をかくしぐささえ絵になる。艶やかで、妖しい。そんな雰囲気だ。
零「すまんのう。こやつは昔っから他人の品定めをするときに視線がきつくなってしまうんじゃよ」
『努力はしたんだけどよ……どうも無意識にやっちまうようで……』
今度は扇で仰いでいる。本当にその扇が大事なようだ。何か大事な思い出が詰まっているように。
愛でるように、守るようにやさしく触れている。
『……ちょっと驚いたな。革命なんて単語最近聞かなかったからよ』
そう嬉しそうに話す凛空さんの表情は子供のようだ。しかし、なぜ生徒会の彼が……
それも三年生だったら、敬人さんの同級生ではないのか……?
そう思っていた私たちの代弁をスバル君がしてくれた。
ス「でもさ、なんで嬉しそうなの?……生徒会だったらそういうのだめなんじゃないの?」
『あんまし大きな声で言えねぇけど、別に俺はこの学院に満足してるわけじゃねーよ』
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茶柱(プロフ) - そろそろうちのボキャブラリーが火を噴きそうだ……(吐血) (2016年10月3日 22時) (
レス) id: 266ac07be9 (このIDを非表示/違反報告)
茶柱(プロフ) - 本当に、難しいですよね………… (2016年9月29日 20時) (レス) id: 266ac07be9 (このIDを非表示/違反報告)
神崎ユエ - わかります！ (2016年9月29日 19時) (レス) id: 67fdb38327 (このIDを非表示/違反報告)
茶柱(プロフ) - 何か、小説の主人公目線の言い回しを読んでて、( ﾟДﾟ)ﾊｧ?ってなると「え、私の語力、低すぎ……!?」ってなりますね(笑) (2016年9月28日 21時) (レス) id: 266ac07be9 (このIDを非表示/違反報告)
神崎ユエ - 成る程… (2016年9月28日 17時) (レス) id: 67fdb38327 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茶柱 | 作者ホームページ：
作成日時：2016年9月4日 16時
