後輩と革命について…… ページ30
あんずside
『成程、コソコソ何してんのかと思ってついて行ってみたら、
面白そうなメンツがそろってんじゃねーか♪』
聞いたことのない声にスバル君たちは肩を跳ね上げる。私は何のことかわからずにキョロキョロして
いたが、どうも木陰から人が来たようだ。ネクタイの色から二年ではないことがわかる。
真「っ……!凜空さん。どうしてここに……」
凜空さん、という名前に人は先ほどから口元を扇で隠している。そのしぐさのせいなのか
奇々怪々、危険で怪しい存在に感じる。その瞳からは何も感じられない。
ただ、何となく肌を刺す寒気みたいなものは感じる。
真君もおびえたように後ろに下がる。
北「あなたは……紅月の、朔間凛空!」
『あなたとか言って普通にタメかよ……渉のやつ、そういうところの教育してなさそうだな〜』
打って変わったようにケラケラと笑う。先ほどの肌を刺す寒気はなく、自然と気が緩んでしまう。
彼のなせる業なのだろうか……
ス「えっと〜……サリーの友達?」
真「幼馴染ではあるけど……」
『うちの弟が世話になってる、って感じか?
安心しろよ、変なことはしねぇから。ただ噂の転校生ってのを見てみようかな〜って』
北「俺たちと一緒に行動していることを知っていたのか?」
『あぁ偶然偶然。怪しい動きをしている奴がいたらついてくもんだろ〜♪』
そういって私のことをじろじろ見る。その瞳は私を格付けしている、品定めしているようで
ただの興味本位で見ているのか……
『へぇ〜別に普通の感じのガキだな……失礼、ガキってのは言い方が悪かったか』
悪いな〜と笑いながら私の頭を撫でる。北斗君が私と凛空さんの間に入る。まだ警戒を解いて
いないようだった。
北「生徒会の三年生をそんな簡単に信用するわけにはいかない」
『ん〜……20点ってところか。あんまし疑いすぎると増える協力者を無駄にしかねんぞ〜』
口調は柔らかだがその視線は鋭く、冷徹で、紅色のはずなのに氷のように冷めている。
品定めが済んだ、ということなんだろうか……
『……俺の過大評価だったか……』
そう呟く凛空さんの目は悲しそうで、期待を裏切られたとでも言いたげだった。
『それじゃあ、頑張れよお前ら。またどっかで会えば、な
このことは言わねぇから安心しとけ〜』
真君はよろよろと座り込んでしまった。
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茶柱(プロフ) - そろそろうちのボキャブラリーが火を噴きそうだ……(吐血) (2016年10月3日 22時) (
レス) id: 266ac07be9 (このIDを非表示/違反報告)
茶柱(プロフ) - 本当に、難しいですよね………… (2016年9月29日 20時) (レス) id: 266ac07be9 (このIDを非表示/違反報告)
神崎ユエ - わかります！ (2016年9月29日 19時) (レス) id: 67fdb38327 (このIDを非表示/違反報告)
茶柱(プロフ) - 何か、小説の主人公目線の言い回しを読んでて、( ﾟДﾟ)ﾊｧ?ってなると「え、私の語力、低すぎ……!?」ってなりますね(笑) (2016年9月28日 21時) (レス) id: 266ac07be9 (このIDを非表示/違反報告)
神崎ユエ - 成る程… (2016年9月28日 17時) (レス) id: 67fdb38327 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茶柱 | 作者ホームページ：
作成日時：2016年9月4日 16時
