月と奇跡と ページ6
凛空side
英「……真緒に何か手助けをしたそうじゃないか?……君の忠義とやらを疑わないといけないかな?」
『どうしてそうなるんだよ……別にあいつが迷ってるってんだから俺がちょっと船を出すのを
後ろから押しただけだ……別に謀反とかじゃねぇよ
それに……あくまで紅月の兜の緒を締めるためだとでも思ってくれればいい』
英「……ふふっ、やっぱり凛空は面白いね。
でも、革命ごっこも終わりだよ。日が昇れば元通りの日常が戻ってくるよ」
……強硬な手段に出るってわけだ、嫌らしいわぁ〜
でも、こればっかりは俺が手を出す理由も義理もねぇし……
傍観者ってところか?
そういいながら椅子を二つくっつかせてお互いに背中合わせで座る。
『まぁ、何を企んでんのか知らねぇけど、ここまでお前のシナリオ通りだってんだったら
ビックリだわな〜』
そんなことを話していたら、人影が四つ。
――
あんずside
私は何か、おぞましいものを見てしまった気がした。
月の光を浴びる、まるでこの世の者とは思えない人影が一つ。
その人が月を背にしてこちらに近づいてくる。
よく見ると後ろには凛空さんが控えていた。まるでこの二人は正反対に見えた。
黒と白、光と闇。
『……』
凛空さんがこちらを見る。その瞳は無表情で、何も感じ取れないあの時と同じ。
けど、不思議と冷たくはない、寧ろこちらの一言一言に集中しているようだった。
――
凛空side
最悪だな、このタイミングで会うか……
英智に会うのは転校生は二回目って感じだけど……
さてと、お前ら……コイツは敬人ほど人間じみてねぇからな。
正真正銘の化け物ってやつだ。うかつに不審な動きをすれば一発で引導を渡されるぞ……
『……』
英智の言葉は色々とお飾りがつきすぎて、冷静に考えさせてくれない。
素直に飲み込まざる負えない……恐ろしいもんだ。
英「――僕も久しぶりに、素敵な夢が見られそうだよ」
そういってこっちに来る。
もうこいつらに話すことはねぇってか?
ったく……コイツの世話をせにゃならんのかい……敬人さんよぉ〜
まぁ、あくまでこいつが俺らのボスな訳だし。
英「いいね、若々しくて……懐かしいよ」
『お前もいつからジジイになったんだよ……ほれ、室内に入っとけ』
取りあえず、日が昇るのがこんなにも恐ろしい日はない。
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そぬん - とっても面白かったです!何度も泣きそうになりました!!最高の作品でした!ありがとうございました!! (2020年7月24日 15時) (
レス) id: 19aa650d6b (このIDを非表示/違反報告)
茶柱(プロフ) - そうですね……何日かに一回くらいでしょうか?場合によっては毎日更新できる日もあるかもしれませんが。不定期ですみません! (2016年11月12日 23時) (レス) id: 266ac07be9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき姫(プロフ) - とても続きが気になります！頑張って下さい！どのくらいのペースで更新されますか？ (2016年11月11日 22時) (レス) id: 02f248c2a2 (このIDを非表示/違反報告)
レモみる(プロフ) - 毎回、更新楽しみにさせてもらってます！更新出来ないんですか…ちょっと残念ですけど、次の更新が来るまで大人しく待ってます！頑張ってください！ (2016年10月29日 17時) (レス) id: b87a79904c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茶柱 | 作者ホームページ：
作成日時：2016年10月6日 22時
