うちの兄弟が問題児すぎて辛すぎる!【あんスタ】

遅刻だひゃっほー……と ページ36

凛空side




『悪ぃ、遅れたっ!!』


敬「っ!いきなりドアを開けるな!!

せめてノックをしてから入れ」


英「それにしても、どうしたんだい?すっかり息も切れて制服も乱れているし……

走ってきたようだけど?」


『いや、普通に遅刻したから走ってきただけなんだけど』


すごく驚かれていることに驚きだわ。


敬「そ、そうか……いや、スマン。いつもこういう事適当なお前が思いのほか真面目な理由だった

ものだからな」


『いやそれ、失礼すぎるだろ……実際そうだけどさ』


今までの回を見返せばわかる。俺がどれだけ不真面目かということがな!

惨憺たるものだろう??



敬「ふむ……だが、お前の仕事はもうないぞ。すべてこちらで終わらせた」


『はぁ!?何だよそれ!!いつもはこういう時俺だけペナルティー課せるくせに!!

何、俺が真面目になるのがいけないのか!?』


真「あはは……そういうんじゃないと思いますけど」


桃「取り合えず、終わったなら帰りたいよ〜。もうクタクタ……」



真緒と桃っち……基桃李はさっきまであんな白熱した試合をしてたんだ。英智もだけど……

俺とは疲労度が桁外れだ。英智に関してはいつ昇天してもおかしくないし。



『帰るんなら帰ろうや』


くぬくぬ先生は職員室に入るっぽいし、帰ってもいいんだし……。

というか、俺が帰りたい。

――


真「すっかり夜中ですね〜」


生徒会のメンツで帰り、帰り道が同じな真緒と二人で帰ることになった。


『まぁ、そうだわな〜……真っ暗』


よくよく考えれば、俺は真緒との話のタネがないわけで。

「……」『……』


一瞬で静かになる。なんか共通の話題……こういうとこで先輩がどうにかすんだろーに。


話題、話題……


そう思っていたのは向こうも同じらしく、二人同時に口を開いた。



「そういえば、凛月はどう帰ったんでしょうね?」『凛月は無事に帰れたんかね〜?』


それも、共通の話題……うちの弟の話。


お互いに顔を見合わせて、プッと吹き出す。


『はは……まさか同時にうちの片割れの話をするとは思わなかったな』


真「そうですね。お互いに苦労しますね」


『いやいや、真緒君には申し訳ないわ。凛月がすっかりお世話になっててさ……』



真「いえいえ、幼馴染の宿命だと思ってますよ」


『宿命なー……カッコいいな、それ♪』



真「そうですか〜??」

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