うちの兄弟が問題児すぎて辛すぎる!【あんスタ】

結果と栄光と ページ30

凛空side






『機械の結果がパソコンに送られてきてるし、これをこうして……っと』


いや、パソコンいじるの楽しいわー。

放送委員はいればよかったなぁ〜とか、今更の後悔。


椚「これから結果をスクリーンに映します。用意を……してたんですね」


ウェーイ、先読み楽しいわ〜♪

くぬくぬ先生タイプの人って、こういう時すごく面白い顔するんですわ〜楽しいわ〜。


『はーい、ちょっと通りますねー』


パソコン載せた動かせる台座をゴロゴロ動かしてます。この空気まじ怖い。

『っと〜チョちょいのチョイっと♪』


椚「……では、説明を始めます」


――

『……延長戦は、ないってわけだ』

またゴロゴロと台座を動かしながら目の前で起こった現実をのんびり考えている。


ん?……つまりはfineの負けということ??


『ふぇ〜おったまげたなぁ〜』

え、そこまで反応してないって?いやいや、結構驚いてるんだけど。


まぁ、紅月は皆ステージにいるわけじゃないし、ちょっと他人事にもなるかも。


そんなことを考えながらあんずの隣に行く。よかった、と声をかけるために。


『プロデューサー様様、だね〜あんずちゃん?』


あ「いえ、私は何も……皆が一生懸命に頑張った結果です」


『でも、皆はそうではないみたいだけど……ほら』


英智がこっちを見ながら微笑んでいる。この平凡な子の事だろう。


本当に不思議な子だよな……もしこの子と去年会えてたら何か変わってたのかな?



あ「り、凛空さん!何か色んなユニットの人たちがステージに呼ばれているみたいです!!」


そういいながら俺の袖口を掴んで引っ張っていく。思ってたより力強いな……。





……失礼か、今の。

『よぉ〜英智君よ。呼ばれて出てきたぞ〜♪』


英「君は相変わらずだね、面白いよ本当に」


『それより、アンコールなんてだいじょぶか??死ぬ?』

英「……流石に不謹慎だよ」

『え〜……まぁそうか』


ステージ上だということを半分忘れながらお互いの顔を見合わせて思いっきり笑う。


俺もこいつも、何かから解放されたような……笑い。


敬「お前ら、相変わらずだな」

『あ、遅いぞー敬人!!』






敬「俺たちはお前と違って客席から来たんだ!!」

『えーそうだっけ?』



舞台上の空気なんて気にしない。

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