慰めと本音と嘘と ページ28
凛空side
『んで、UNDEADの楽屋に何で俺がいるわけよ??』
零「いいじゃろ、別に」
何かすっごく場違い感が半端じゃないんだけど……
空気重いし、もうヤダ帰りたい。
零「それじゃあ、皆は会場に戻って席に座っておいておくれ。吾輩も後から向かうからのう」
そういって全員を見送ってから楽屋の外の廊下で二人。
何だかんだ言って兄貴と二人でゆっくり話すことも、まず一緒にいることが珍しいよな。
零「あ〜疲れたわい……癒しておくれ♪」
そういって思いっきり俺に抱き着く兄貴。意外と力が強いんだよなぁ……
『……なぁ兄貴』
零「ん〜何じゃ凛空や?」
こうしてると小さなころを思い出すようで、思い出さないようで。
何故なら俺は三兄弟の中で二人に少し距離を取ってたから……。体が弱かったし、夜は眠いし。
この二人と全然違ったから、たまに本当の兄弟なのか疑うほど。
元々不愛想で人見知りだったしな……こんな風になったのも中学生時だし。
凛月と兄貴はずっと仲良しだったから。今は……うん、あれだけど。
だから心のどこかでずっと感じてたこと。
『兄貴ってさ、俺の事嫌い?』
零「……いきなり何を言っておる。嫌いな相手に抱き着いたりなどせんよ」
『……そっか』
わざわざ聞いておいて、まだ心の中じゃどうせ、とか思ってる。
俺だったら絶対やだわこんな奴。
零「逆に、吾輩が同じ質問をしたいわい。凛空は吾輩がきらいかのう?」
『別に、普通。嫌いじゃねぇよ』
逆に俺が何でそんな質問するのか聞きたいわ。俺そんなに兄貴を邪険に扱ってたっけ?
……扱ってたわ。
零「去年、お主が苦しんでおったのを察してやれんかった。いまだにそれが心残りなんじゃよ」
『別に、あれは俺が勝手にやったことだよ。関係ない……』
零「それでも、やつれたお主を見て、見ているだけだったのが辛かった……」
兄貴が意外と俺の事で苦しんでたとか……初耳。
『何か、悪かったな……色々と』
零「可愛い弟を嫌いになるわけなかろうが……」
うん、相変わらずなのはわかったし、色々と俺の勘違いだったってこともわかった。
でも、とりあえず
『頬ずりやめろ……意外と本気で』
零「凛空のほっぺは頬ずりしたくなるんじゃよ〜♪」
『はっは〜キモイぞ。というか、時間切れでーす。仕事に戻らせてくださーい』
流石にくぬくぬ先生に怒られる。
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そぬん - とっても面白かったです!何度も泣きそうになりました!!最高の作品でした!ありがとうございました!! (2020年7月24日 15時) (
レス) id: 19aa650d6b (このIDを非表示/違反報告)
茶柱(プロフ) - そうですね……何日かに一回くらいでしょうか?場合によっては毎日更新できる日もあるかもしれませんが。不定期ですみません! (2016年11月12日 23時) (レス) id: 266ac07be9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき姫(プロフ) - とても続きが気になります！頑張って下さい！どのくらいのペースで更新されますか？ (2016年11月11日 22時) (レス) id: 02f248c2a2 (このIDを非表示/違反報告)
レモみる(プロフ) - 毎回、更新楽しみにさせてもらってます！更新出来ないんですか…ちょっと残念ですけど、次の更新が来るまで大人しく待ってます！頑張ってください！ (2016年10月29日 17時) (レス) id: b87a79904c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茶柱 | 作者ホームページ：
作成日時：2016年10月6日 22時
