正体不明の実況者【男主？】 (ページ30)

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データ29 ページ30

『まぁ今度ちゃんとした動画出すから見といて！』

キ「んゃおつかれっした」

キヨが配信を切る

『……終わったぁ〜！』

キ「なんかどっと疲れたなw」

『そうだ、Twitterみとこ』

みんなどんな反応をしているのだろうか

もしかしたらさらに炎上したり……

キ「大丈夫そうだな、お前のこと、みんな信じてる」

『そっか、そっか…！』

昔の俺はこんなことになるなんて思ってもみなかった

ゲーム実況を始めた時は誰とも関わらないように、姿を出さないようにと必死だった

でもキヨがTwitterでリプくれてそこからこまめにDMするようになって

いつのまにか仲良くなって、キヨはどんどん成長して

いつまでも姿を表さずにうじうじしてた俺をいつまでも待ってくれてて

こうして会って、馬鹿みたいに騒いで

炎上したのに一緒に戦ってくれて

どこまでも助けてくれて

みんなにも信じてもらって

最近そんなことばっかり考えてしまう

キ「A？どうかした…て、お前泣いてんじゃんw」

『は！？え、うそ…w』

キ「泣くなって、大丈夫だから」

このキヨの優しさがどうしても嬉しくて

『だって、俺最初は絶対誰とも仲良くならないって決めて実況者になったのに、キヨがリプくれて』

キ「そういえばそうだったっけ…？」

『忘れんなよw』

キ「ごめんってw」

『でも、あの時キヨがリプくれずに、DMもしてなかったら、俺ここまでやってこれなかった』

キ「そんなことねぇよ、お前だって立派なゲーム実況者だ」

『マジでお前最高かよ』

キ「クラッシュじゃねぇか」

『お前のせいで雰囲気ぶち壊しだ』

キ「涙引っ込んでんだからいいじゃん」

『そういうお前も涙出てるけどな』

キ「…最近涙もろいんだよ」