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佐野side
児童保護という職業に就いてる人は俺らを思って働いてるんやと思ってた。
やけどやっぱり人間は自分の欲望には勝たれへんみたいで、希望は縋る間も無くすぐ散った。
健くんはスイッチを入れたのは自分やと責任を感じて自傷行為がやめられへん時期があった。
繊細が故に色々なことを気にしすぎてしまう健くんの欠けていて満たされない心を埋めるのは愛情やと、誠也くんが話しとった。
本来は親から与えられるそのピースは今後絶対に手に入ることはなくて、それならば4人からの愛で満たしてやろうと健くんのいない日に決めた。
1人にしすぎると孤独は強調される。やけどつきっきりやと彼の心が疲れてまうから絶妙な距離感でおらなあかんかったのに、気にかけられへんかったから自分でなんとかその穴を埋めようとしてしまった。
腕に傷をつけて自分の存在を確認する健くんはなんだか儚く美しくて、思わず見惚れてしまうほどやった。
一方で誠也くんはあの一件以来すっかり心を閉ざすようになった。目尻に皺を寄せて目をキュッと絞らせるあの笑い方をもう何年見てへんのやろうか
対人恐怖症なのに、お金を稼ぐために無理をして時給の高い接客業を選んで働いて。
考える時間を脳に与えないことで、なんとか精神を保っておる。今も尚。
たまに怖くなる。
健くんも誠也くんも、瞳を覗き込むと何も映らへん真っ黒な闇が奥に潜んでいて。
突いたら破裂しそうなほどに薄く張った精神で着丈に振る舞っとる彼らはとっくに限界を迎えていそうで
ギリギリのところで留まっている彼らは俺らが助かったら消えてしまうんじゃないかと
俺らの生活はそれぞれの自己犠牲という名の細い糸の上に成り立っていることを痛感してしまう。
良規と大晴には手を出させへんと3人で誓った
もう二度と大人なんか信用せんと3人で誓った
迎えに行くと時折見せる家族連れの親子を見る大晴の目
授業参観のプリントがぐしゃぐしゃに丸め込まれとった良規の手
2人はまだ中学生やのに俺らやってまだ高校生やのに世間から差し伸べられることのない手を求めても、意味なんかないと痛感しているのに佐久間さんに一縷の望みをかけてまいそうになる。
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もぐら(プロフ) - ユウさん» プロフにしっかり明記してくださってたので大丈夫ですよ (2時間前) (
レス) id: e66c7e2f61 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - もぐらさん» 解放されてないんですけど...一応フォロー通してもらったので大丈夫ですか？他の書き手の方もフォローさせていただいているアカウントにはなるのですが...。 (8時間前) (レス) id: c63d2551f7 (このIDを非表示/違反報告)
もぐら(プロフ) - ユウさん» メッセージ解放されてないですか？ (5月6日 16時) (レス) id: e66c7e2f61 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - サブ垢のDMを解放していただかないと送れないかもしれないです💦 (5月6日 15時) (レス) id: c63d2551f7 (このIDを非表示/違反報告)
もぐら(プロフ) - 〇〇さん» サブ垢解放しました。そちらはお願いします。https://www.instagram.com/mogurano_sabuaka?igsh=MTBncHp3c2diamhxcw%3D%3D&utm_source=qr (5月4日 13時) (レス) id: e66c7e2f61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もぐら | 作成日時：2024年3月22日 0時
