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side kei

仕事が終わり、家に帰ると連絡が入っていることに気づいた。
でも今は誰かと連絡をとる気が起こらなくて、結局無視。


すっきりしない気分を流したくて、シャワーを浴びる。



脱衣所で服を脱ぎ捨てた服を洗濯機にいれると、洗濯物がたまっていることに
少し苛立ちを覚える。


昔から家事は苦手な方だったから部屋は散らかってるし、
面倒だけど今のうちにやっておこう、と決心して洗濯機のボタンを押す。

リビングに戻ると時計は午後7時。

ごはんどうしよ、、


今から誰かをご飯に誘うのもシャワーしちゃったから面倒だし、
かといって自分で作るの気力も体力もない。

出前でいいかと、何となく食べたかったピザを注文する。

一人暮らしには大きすぎるソファに寝転んで、チクタクと時を刻む秒針の音を聞きながら
疲れた頭で考える。




いつもわがままばっかりで、ダメだってわかってる。
形のいい眉を少し下げながらしょうがないなぁと笑うたかきはいつまでそうするのだろうか。

彼女が出来るまで?結婚するまで?
俺たちの年齢を考えてそう遠くはない出来事に怖い、と思う。
独身じゃなくなったら今みたいに俺にかまってられないもんな。
ふは、そんなん当たり前だろ。



好きな人が結婚してしまって一緒にいられなくなる。
それはノーマルも俺みたいなやつでも共通認識で。


だったら誰でも怖いと思うのだろうか。




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作者名:てぇる | 作成日時:2022年4月6日 11時

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