可愛い末っ子の話 【じぇねらんぺ】

ねこといつきとプール 3 ページ7

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顔を真っ赤にして頑張って空気を入れるいつき。
可愛いから一部始終をビデオで撮って涼太さんと壱馬に送りつけておいた。


「……いっだァ！！ いつき！？」
「ほくちゃんが余計な事教えるからやん」
「頑張ってるいつき可愛かったでしょ！？」
「いっちゃん……こういう時はガッと強く」
「ちょっと待って」


完成したボールをいつきにぶつけられました、痛い。
いつも思うけど、翔吾はニコニコ笑顔で酷い事言い出すからいつきが真似しないか心配になる。
そうこうしている内にプールも完成して後は水が張るのを待つだけ。
その間二人が買ってきたと言う水着を着てみるプチファッションショーが始まった。

とは言え、俺らは普通の水着で、デザインが個人のイメージに合うものだった。
ただ俺の腕に腕用浮き輪を着けようと考えた人は許さない。


「俺のは自前のです」
「競泳水着持ってくんなよ」


自信満々に現れた海青は競泳水着にしっかりとしたゴーグルまである。
俺らゴーグル無いぞ、そこの配慮どうした。


「いつきの水着は？」
「女児用かで迷いましたね！」
「そこは悩まないだろ」
「まあ女児用にしたんですけど」
「二択外しにきたか……いってぇ！！！ 俺じゃないから！！」


本日二度目のアタック。
ビーチバレーのサーブのごとく力強いアタックでしたね。
じゃないよ、サーブ仕込んだの誰だよ。


「いっちゃんかわいいねぇ」
「ねこちゃんかわいいねっ」
「……」
「いっちゃんほんとかわいいよ」


満更でも無さそうないつきにはほっとした。






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