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ねこといつきとプール 2 ページ6

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ベランダを覗くと立派に建つテントがいた。
こんなに陸さんが楽しみにしてるならと思い、いつきを抱えてテント前に。


「ほく、あつい」
「一回入ってみよ」
「おろして」


下ろしてかい。
サンダルを履かせるとテントまで走っていくいつき。
思ったより興味津々で、サンダルを脱ぎ捨ててテントの中に入っていった。
て、待って、脱ぎ捨てんなよ。
サンダルを直しながら中を覗くと寝そべるいつきの姿がある。


「てんとたのしい」
「そら良かった」
「ねむ……」
「さっきまで寝てたでしょ」
「うるさいねる」


寝るなコラ。
室内から聞こえる翔吾の声に耳を傾けながらいつきを抱え、サンダルを手に戻る。
腕の中でうとうとしていたいつきは大きな買い物袋を持って帰ってきた海青と龍の二人を見るなり直ぐに目を覚まして駆け寄っていた。
今日のいつきはとても元気だ。
かなり大きめのプール、浮き輪、水着、バーベキューの食材等々を買ってきたみたいで、いつきは猫柄のビーチボールを手にして強引に袋を開けていた。
よく見つけたな、そのデザインのボール。


「それ、自分で息入れるんだよ」
「どこに?」
「ここ」


ボールの空気入れ口を指差すと有り得ないと言わんばかりに口を開いてこちらを見るいつき。
空気入れを持つ翔吾の口もあんぐり開いていた。
何なら庭でプールを膨らませようとする海青と陸さんも驚いていた。

……なんだよ?






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AiRI(プロフ) - 頑張ってください!応援してます! (2020年10月1日 18時) (レス) id: 5b08b0da4b (このIDを非表示/違反報告)
めんた(プロフ) - AiRIさん» コメント有難う御座います。その言葉が励みになります、有難う御座います! (2020年10月1日 11時) (レス) id: b83ece3227 (このIDを非表示/違反報告)
AiRI(プロフ) - このお話大好きです!更新楽しみにしています!これからも頑張ってください!応援しています! (2020年8月9日 10時) (レス) id: 5b08b0da4b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Tot | 作成日時:2020年8月6日 22時

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