可愛い末っ子の話 【じぇねらんぺ】

うちの可愛い弟・らんぺシルバー編 ページ3

( かずま )





うちの可愛い末っ子は双子だ。
けんたとしょうへい。
兄弟一番の甘えん坊のけんたと兄弟一番の暴れん坊のしょうへい。
甘えん坊かつ気分屋のけんたは昂秀の膝に座り抱き着いている。
一方しょうへいはやましょーさんに遊ばれている。


「ほら、しょうへい、ボール取ってきな」
「うん！」
「やましょー、それ犬にやるやつやで」


とてとて走るしょへはやましょーさんの一番の遊び道具なのかもしれない。
じんさんのツッコミは的確だと思う。
大事そうにボールを抱えて戻って来たしょうへいの頭をぐちゃぐちゃに撫で回して力強く抱き締め出すやましょーさん、それ多分キャラ崩壊です。


「しょへ、お前いい匂いだな」
「へぇ…？」
「やましょー、それもう犬の匂いの嗅ぎ方なんよ」


無抵抗のしょへはキョトンとした顔ながらも少し眉を下げて俺と慎に助けを求めて来た。
可愛いから問題無いよ。
隣でけんたに抱き着かれている拓磨を先に救出したい。


「だぁめ、けんたのたっくなの！」
「けんた〜、昂秀はだめ〜？」
「今はたっく！」
「じゃあたっくんと遊ぼっか」


年下な方の拓磨だが、意外とこのワガママ王子健太の扱いには慣れているようで。
遊ぶなんて言ったけれど、抱き上げて喜ぶ健太の背中を叩いて揺らしてあげそのまま寝かしている。
ワガママな分欲望には素直な様で簡単に寝てしまうらしい。


「かぁくんたすけてぇっ」
「大丈夫大丈夫。ちょっとしたら離れるから」
「やましょーさんまだ匂い嗅いでたんすね」


うちの末っ子は可愛がられてます。
翔平はやましょーさんに毎日匂いを嗅がれる程可愛がられてるし、健太はワガママだけどその愛嬌のある笑顔のお陰で許されてる。
時期も時期だからこれからやちまこの夏服ファッションショーが開かれるのが我が家の楽しみです。




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