【3年A組】time limit 3【柊一颯】 (ページ41)

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石倉「なあ颯真、まだ終わらねえのか…？

颯真！」

西崎「わかってるよ！」

そんな会話が遠くで聞こえて目を覚ますと

そこには心配そうに見つめるさくらたちの姿があった

茅野「A！」

小宮山「よかったあ…」

『……みん、な…』

水越「頭、痛くない？

その包帯、ブッキーがやってくれたんだよ？」

宇佐美「 "この前のお返し" って言ってたけど

どういうこと？」

『この前……』

そう言われて手を自身の頭に持っていくと

丁寧に包帯が巻かれている

"この前" というのは

5日前に私がした手当のことだろう

その言葉に私は周囲を見渡すが

何処にも先生の姿が見当たらない

『…先生は……？』

その問いかけにみんなが表情を曇らせると

唯月がゆっくり口を開いた

唯月「あの後ブッキー

武智と直接決着をつけるって言い出して…」

茅野「8時に第1校舎の昇降口に呼び出して

校内放送するから

……どっちが正しいのか

私たちで判断して欲しいって…」

それを聞き教室の時計に目をやると

8時まで残り数分といったところだ

逢沢「……そろそろ8時だ」

その言葉に生徒たちが緊張を走らせるとほぼ同時に

スピーカーから声が聞こえた