. ページ39
諏訪「あんたたち
何やってんのかわかってんの！？」
秋庭「もう限界なの！帰りたいの！」
諏訪「はあ？！」
瀬尾「武智は何もやってない！
あんたがそう決め付けてるだけだ！」
『それはっ…
瀬尾くんがそう思いたいだけでしょ？！』
瀬尾「っ…！
ふざけんな！
なんでこんな奴の言うこと信じてんだよ！
いいから早くそこ退け！」
そう言って再び振り下ろされようとしている鉄パイプに固く目を瞑るが
その衝撃がやって来ることはなかった
甲斐「何してんだよ！」
代わりに聞こえてきたのは
鈍い衝突音と瀬尾くんの呻き声で
怖々と目を開けると
クラスのみんなが心配そうな目でコチラを見つめている
甲斐「A！大丈夫か？！」
どうやら
隼人がすんでのところで瀬尾くんを止めてくれたらしい
『…う、ん…
ありがと……』
安心からか糸が切れたように力が抜けて床にへたり込むと
屈んでいた先生と目線が揃った
先生はやはり体調が悪いのか、まだ少し息が荒い
私は頭部を襲う痛みに耐えながら
不安そうに私を見つめる先生に向かって
精一杯微笑みかけた
『…先生…
怪我してな…』
"怪我してないですか"
そう言い終わるよりも先に先生の腕がコチラに伸ばされ
気がつくと私は先生の腕の中にいた
『……先生…？』
いつになく弱々しく回されている腕に
表情を伺うことは叶わなかったが
代わりに先生の体が小さく震えていることがわかる
『……どうしたんですか…？
汚れちゃいますよ…？』
頭から流れる血が先生の服についてしまうと危惧するも
先生はそれに対抗するかのように腕の力を強めた
こんなに弱々しい先生を見たのは
あの日
先生が私を助けに来てくれた時以来かも知れない
私は震える先生の背中にｿｯと腕を回して
優しくさすった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 450人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
柊一颯LOVE - 佐藤さんの作品を毎日楽しみに見ています私は柊一颯が大好きです主人公さんと柊一颯の絡みを沢山書いてくださいね私は佐藤さんの事を応援しています頑張ってね (2020年1月3日 22時) (携帯から) (
レス) id: 0760400581 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：佐藤。 | 作成日時：2020年1月3日 21時
