【3年A組】time limit 3【柊一颯】 (ページ36)

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side -you-

堀部「解像度上げるソフト入ってるから

コレ使ってみるか…」

西崎「うーん…

ネットに繋がんないから

あるものを利用しないとな」

石倉「お、お前ら…

ちょっと距離近くねえか…？」

花岡「なんで石倉がそんなこと気にすんの？」

石倉「あ？！」

結城「もしかして瑠奈のこと…」

石倉「は？！」

兵頭「あー、そういうことね」

石倉「そ、そんなんじゃねえよ！」

そんな楽しそうな会話を横目に微笑んでいると

反対側から重たい雰囲気の逢沢くんの声が聞こえてきた

逢沢「…ねえ

スポーツ推薦貰ったのって、豪翔大学？」

瀬尾「……そうだけど…」

見ると、話ている相手は華と瀬尾くんで

逢沢くんは難しそうな表情をしている

逢沢「……豪翔大学で

武智の推薦者のほとんどが

1年目で大学を辞めてるって知ってる…？」

魚住「なにそれ…」

瀬尾「武智は選手の能力を見極めないで推薦するから

大半が練習に追い付けなくてメンタルをやられるって…」

この話を聞いて

昨日の話し合いのときには思い出せなかったことを思い出した

ちょうど澪奈が武智先生に推薦を勧められていた頃

あまり喜ばしくない様子の澪奈に理由を聞くと

武智先生の推薦に違和感があると言っていたのだ

「なんかおかしいよね？

1年目でみんなやめちゃうなんて…

……よし

豪翔大学行った先輩に聞いてみる」

澪奈が感じた違和感は

きっとこのことなのだろう

だが

動揺した様子の華とは裏腹に

瀬尾くんはその言葉を鼻で笑ってみせた

瀬尾「だからなんだよ

力がなきゃ生き残れないことくらいわかってる

……覚悟はできてるよ」