【3年A組】time limit【柊一颯】

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教室に軽快な音楽が鳴り響く




それは魁皇高校オリジナルのものである朝礼体操の音楽で


今私たちは何故かそれを踊らされている







柊「はい！もっと笑って！うれしそうに！


楽しいことを思い浮かべて！はい！




大切なのは想像力だ〜！」






手拍子を打ちながら楽しそうに歩き回る先生に


生徒たちは懸命に笑顔を作って踊っている









……カオスだ







石倉「甲斐！踊らねえと殺されるぞ！」






私の真横で明らかに不機嫌そうな顔で机に寄りかかる隼人に石倉くんが囁くが


隼人はそれに答えようともしない




そんな様子の隼人を見て


先生は足取り軽く近づく






柊「ヘイヘイヘイヘイ！


甲斐くんどうした？







……言ったろ、想像力だよ


今お前が踊らなかったら、みんながどうなるのか…




……バーンっ！！」






爆発させる、と言いたいのだろう




先生は隼人の体を強く押し


その後で何かを耳元で呟いた




内容は聞き取ることが出来なかったが


それを聞いた隼人は先生を力強く睨みつけ


先生は挑発するような笑顔を見せる






柊「長生きしたいなら


体操は、したほうがいいよ？」




甲斐「……ちっ」




柊「ヘイ！ カモーン！


甲斐くんカモンカモン！


ちょうだいちょうだい！」






顔は険しくしながらも大人しく踊り始めた隼人に


先生は満足そうに笑った






── 隼人、こんなダンス上手かったんだ…






柊「おー！いいね甲斐くん！キレてるキレてる〜！


みんなも甲斐くんに負けないようにねー！




ヘーイ！想像力だよ！


はい！そう、ぞう、りょーく！！」






そう言って先生は両手を高く高く掲げた

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