【3年A組】time limit【柊一颯】

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それから数ヶ月の月日が流れた




私達は親友と呼べる程の仲になっていた




呼び方もお互いに呼び捨てになって


お昼を一緒に食べたり


帰りは一緒に帰ったり


休日はたまにだけど出かけたりした




澪奈が香帆と仲が良かった時期もあったが


私はそれを妬ましいとも思わなかったし


むしろ澪奈に友達が増えて嬉しいと思った




だが、澪奈が香帆といることが少なくなった頃だったか


澪奈が放課後にこんな話をして来た






「うちのクラスに茅野さんっているじゃない？」




『あー、よく美術室に来るよ


すごい写真撮られるんだけど、気付かないふりしてる』




「Aも？私もよく写真撮られるんだよね」




『澪奈は茅野さんのこと苦手なの？』




「……正直、最初の時はよく思ってなかったよ？


だって盗撮されてる訳だし……




でも、翔にマネージャー勧めてくれたの彼女らしくて…


……今は感謝してる」




『……じゃあさ、茅野さんと友達になろうよ！』






私がこう言うと


澪奈は口を開けて驚いた表情をした




理由がわからずに私が首を傾げると


澪奈が突然笑い出す






「ｱﾊﾊｯ！Aは面白いね！たまに凄いこと言う」




『え、そうかな？』




「そうだよ！




……でもそうだね、友達、いいかも」

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