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数秒間の沈黙の中
それを破ったのはさくらの一言だった
茅野「…澪奈ですか
景山澪奈が自 殺したことですか」
その瞬間
私は自身の頭がグラリと揺れるのを感じた
周りの音の全てがBGMのように遠く聞こえる
柊「……ピンポーン
他のクラスにはないこと
それは、生徒を1人失ったことだ」
息が苦しい───
甲斐「あいつは自 殺した
俺達には関係ない」
柊「本当にそうか?
俺はそんな風に思ってない」
逢沢「どういう意味ですか」
柊「この中の誰かが景山の自 殺に関与した
……かも知れない」
体が震える───
柊「これからみんなにチャンスを与えよう
何故、景山澪奈は死んでしまったのか
その理由を夜の8時までに導き出せたら
みんなをここから解放してあげよう
ただし、回答は一度だけ
不正解の場合、誰か1人死んでもらう」
宇佐美「え、冗談でしょ?!」
柊「本気だよ!
だってお前ら
それぐらいやらなきゃ真面目に取り組まないだろ?なあ?」
額に汗が滲む───
柊「じゃあその回答する生徒を1人決めておこうか」
『ねえ、Aちゃん!友達にならない?』
柊「あ、じゃあ茅野」
茅野「え…」
柊「学級委員だし丁度いいだろ」
茅野「丁度いいって何がですか
全然丁度よくないです!
いやです、絶対いや!」
柊「ならギブアップする?
その場合誰か1人死んじゃうけど」
茅野「そんな…」
『アハハッ!Aは面白いね!』
甲斐「ふざけんな!
こんな茶番、付き合ってられっか!」
柊「この窓は強化ガラスだから割れないよ?」
『……ううん、大丈夫』
柊「ふざけてないし、茶番でもない
俺はこの半年間
この日のためだけに過ごしてきたんだからなあ」
『…はぁっ……っ…はあ……』
その瞬間、私の身体は地面に向かって倒れた
ザワザワとした声が聞こえる中
先生の声だけはやけに近く感じるのは何故だろうか
柊「それじゃあ、みんなには話し合ってもらう
俺は美術室にいるから
茅野、悪いがその荷物持って来てくれ」
いつもより近くにある先生の顔とフワリと身体が浮く感覚と共に
私は意識を手放した
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佐藤。(プロフ) - マドレーヌさん» ありがとうございます!本当に不定期すぎる更新で申し訳ないです…。頑張ります! (2019年10月11日 18時) (レス) id: e3ca0308e7 (このIDを非表示/違反報告)
マドレーヌ(プロフ) - とてもおもしろいです(*^^*)一気読みしてしまいました!これからも頑張って下さい♪応援してます(p`・ω・´q) (2019年10月4日 19時) (レス) id: c84dba5333 (このIDを非表示/違反報告)
佐藤。(プロフ) - 歌波さん» そうなふうに言っていただけて嬉しいです…!完璧なる自己満足作品ですが、これからもよろしくお願いします! (2019年5月3日 16時) (レス) id: e3ca0308e7 (このIDを非表示/違反報告)
歌波 - 神作をまたもや発見 (2019年5月3日 14時) (レス) id: b72e644e8b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:佐藤。 | 作成日時:2019年4月30日 18時