1 罰 ページ1
ーー自分の家ーー
(あぁ、最悪だ、、こんなことになるなんて)
俺は今、両手に女性用の服を抱えている。
もちろん男だ。女装癖も無い。
だが、ゲームで10連敗した罰ゲームでこんな事になっている。
「着るのか?これを?俺が?」
まぁ、さっさと着て終わりにしよう。
うん。そうしよう。
俺は諦めて一旦服に手を通す。
鏡で自分の姿を見た。
(きっっっつ!は!?こんなんどこの誰が喜ぶんだよ!)
(いや、アイツらなら爆笑しそうだ、、)
隣の部屋にはこの罰ゲームを提案した張本人がいる。
ドアを開けた瞬間腹がちぎれるほど笑われるだろう。
「もうやだ、、」
隣の部屋へ向かう廊下にさえも出たくなくて、俺は部屋でしゃがみこんだ。すると、ぐらっと視界が揺れる。
(っ、頭が、、)
強い痛みが頭に響いて、床に倒れる。
そして俺は、意識を失った。
***
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山の上に雷が落ちた。
だが火が広がる様子もない。
ということは、あの光は、、、
「居たぞ!!」
やはりだ。
学園で言い伝えられている天女が来たのだ。
我々が見つけた天女様は、ふわふわフリフリ(笑)のドレスを身にまとっていた。
絶妙に体付きが男寄りな気もするが、こんな服を着ているのだ。天女様で間違いないだろう。
天女様は見つけ次第学園で保護する決まりになっている。
我々は天女様を学園へ連れて行き、目を覚ますのを待つことにした。
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作者名:些屋 | 作成日時:2024年3月20日 13時