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俺期限日 2 ページ11

「大丈夫」



なのにそんな俺を貴方はたった一言で落ち着かせてくれる
ベットに入る俺をまるごと包んでしっかりと抱き締めて言うその一言が

「好き。好き。好きだよ
太輔だからいいの」

それからそっと耳元で優しくて低くい声でそっと呟く

「それに忘れても太輔はずっと俺を好きになってくれるから」


"また、何度も俺を愛してくれるから"


その言葉が魔法みたいに溶けて溶けて俺の中に入り込んでくる
トクン、トクンと心が跳ねる
抱き締められている所から伝わる体温が気持ちいい
何となくわかる
この言いようもない気持ちの正体が
記憶をなくすたびに何度も経験したことなんだと体が教えてくれる
そっか、そう言うことなんだ

「好き」

「ふぇ……？」

「渉が触れてる所が温かい。渉の声が心地いい」

「……」

「…渉のとこを考えると心がキュンとなる」

「…っ、」

「だから」

「……た…たいすけぇ」

「"好き"」

ぎゅっと、抱きついて顔を見せないようにして、涙を見せないようにしているけど、顔をくっ付けている所からじんわりと暖かいものが染み渡ってくる
そしてそれが俺の心にも流れて安心する
その姿に愛しさが込み上げてくる
多分それが答え
無くした記憶の答え









俺には期限があります


俺の記憶には期限があります


期限日の過ぎた日にわかるのです


また、忘れてしまったんだと



それでも貴方は笑うから
俺の恋した顔で笑うから


だから俺は願うのです


神様、神様
どうかお願いします


俺から何を奪ってもかまいません。
だけど、だけど
この人だけは俺から奪わないで下さい。


どうかお願い。
俺の期限が終わるまでは。







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この話に落ちなんてありません笑
期待した方すみません(´･_･`)
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